約15分間のプレーで抜群のテクニックと、気迫漲るスライディングを見せた。
[MS&ADカップ]日本女子代表2-0スイス女子代表/10月22日/長野Uスタジアム
日本女子代表は10月22日、親善試合でスイスと対戦し、中島依美、田中美南のゴールで2-0の勝利を収めた。
この試合で注目されたトピックスのひとつが、岩渕真奈の代表復帰だった。
佐々木則夫前体制では、2016年2月のリオ五輪予選の全5試合に出場して4得点するなど、主力のひとりとして活躍。その予選での敗退後、同年4月に発足した高倉麻子現体制下でも、今年3月のアルガルベカップまでコンスタントに招集されていた。
ドイツの強豪バイエルンに所属していた岩渕は当然、新体制のエースとして期待されていた。しかし以前から故障癖のあったこのFWはアルガルベカップの後、再び右膝を負傷。その後も小さな怪我を繰り返し、代表からも遠ざかっていったのだ。
バイエルンとの契約解除を明かした4月1日の自身のブログでは、「未来に進むためにかっこ悪いかもしれないですが、プライドとか、理想とか、全部を捨ててこの決断をさせてもらいました。今はチャンピオンズリーグのタイトルとか、リーグ優勝とか、ドイツでの経験とか、そんな事より健康な身体が欲しいです。フィットした身体を、怪我のない身体を作るのを1番に考えやっていきたい」と、彼女が抱える苦悩と、この先への期待感を綴っていた。
その後6月にINAC神戸への加入を発表。日本での再スタートを切った。そして、怪我も癒えリーグ戦にも出場するようになった今秋、約7か月ぶりになでしこジャパンのメンバーに名を連ねた。
まだコンディションは万全ではないようだが、スイス戦では76分に途中出場し、2トップの一角で起用されると、小柄な身体を活かしたキレのあるドリブルを披露。86分には相手ペナルティアーク付近でパスを受けると、果敢にミドルシュートを放ってスタジアムを沸かせた。
結局ノーゴールに終わったものの、約15分間のプレーで垣間見せた抜群のテクニック、気迫漲るスライディングは完全復活を予感させた。
2019年のフランス・ワールドカップ、2020年の東京五輪に向け、ここから這い上がれるか。岩渕の再チャレンジが幕を開けた。
【なでしこPHOTO】中島、田中の2ゴールでなでしこがスイスに完封勝利!
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWeb)
日本女子代表は10月22日、親善試合でスイスと対戦し、中島依美、田中美南のゴールで2-0の勝利を収めた。
この試合で注目されたトピックスのひとつが、岩渕真奈の代表復帰だった。
佐々木則夫前体制では、2016年2月のリオ五輪予選の全5試合に出場して4得点するなど、主力のひとりとして活躍。その予選での敗退後、同年4月に発足した高倉麻子現体制下でも、今年3月のアルガルベカップまでコンスタントに招集されていた。
ドイツの強豪バイエルンに所属していた岩渕は当然、新体制のエースとして期待されていた。しかし以前から故障癖のあったこのFWはアルガルベカップの後、再び右膝を負傷。その後も小さな怪我を繰り返し、代表からも遠ざかっていったのだ。
バイエルンとの契約解除を明かした4月1日の自身のブログでは、「未来に進むためにかっこ悪いかもしれないですが、プライドとか、理想とか、全部を捨ててこの決断をさせてもらいました。今はチャンピオンズリーグのタイトルとか、リーグ優勝とか、ドイツでの経験とか、そんな事より健康な身体が欲しいです。フィットした身体を、怪我のない身体を作るのを1番に考えやっていきたい」と、彼女が抱える苦悩と、この先への期待感を綴っていた。
その後6月にINAC神戸への加入を発表。日本での再スタートを切った。そして、怪我も癒えリーグ戦にも出場するようになった今秋、約7か月ぶりになでしこジャパンのメンバーに名を連ねた。
まだコンディションは万全ではないようだが、スイス戦では76分に途中出場し、2トップの一角で起用されると、小柄な身体を活かしたキレのあるドリブルを披露。86分には相手ペナルティアーク付近でパスを受けると、果敢にミドルシュートを放ってスタジアムを沸かせた。
結局ノーゴールに終わったものの、約15分間のプレーで垣間見せた抜群のテクニック、気迫漲るスライディングは完全復活を予感させた。
2019年のフランス・ワールドカップ、2020年の東京五輪に向け、ここから這い上がれるか。岩渕の再チャレンジが幕を開けた。
【なでしこPHOTO】中島、田中の2ゴールでなでしこがスイスに完封勝利!
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWeb)