「世界の熱狂的なダービーTOP20」を英紙が選定! 栄えある1位は?

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2017年10月21日

エル・クラシコを抑えて、南米の名物ダービーが1位に。

ボカ対リーベルの「スーペル・クラシコ」は、花火や発煙筒は当たり前。とてもサッカーの試合には見えないが……。 (C) Getty Images

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 サッカーの試合でとりわけ熱狂度の高いのが、様々な因縁があるダービーマッチだ。10月22日にはマルセイユ対パリSGのフランス版ナショナルダービーが開催されるが、先日はイギリス紙『ミラー』が「世界で最も激しいダービーマッチ」のランキングを発表した。
 
 1位に選出されたのは、ブエノスアイレスを本拠地とするボカとリーベルによる「スーペル・クラシコ」だ。
 
 1913年にスタートしたこの伝統の一戦は元々は、労働者階級のボカと富裕層のリーベルという対決構造で因縁の関係に。68年には両クラブのサポーターが衝突し、71人が死亡するというアルゼンチン・サッカー史上最悪の事件も起こっている。試合当日には、何千人もの警察官が動員され、ボカの本拠地ボンボネーラではリーベルの選手をめがけてサポーターからモノが飛び交う。
 
 2位は“エル・クラシコ”。言わずと知れたバルセロナとレアル・マドリーの世界最注目のゲームだ。2000年にバルサからマドリーへの禁断の移籍をはたしたルイス・フィーゴが、カンプ・ノウ凱旋ゲームでCKを蹴る際に豚の頭をファンから投げられた話はあまりに有名だ。
 
 近年もジョゼ・モウリーニョがマドリー監督を務めていた13~15年は両チームの選手がヒートアップし、乱闘寸前の場面が頻発していた。対戦成績もR・マドリーの72勝33分69敗(リーグ戦のみ)と拮抗している。
 
 イギリス最大のダービー、スコットランドの「オールドファーム」は3位に。カトリック系(セルティック)とプロテスタント系(レンジャーズ)の宗派対立がもととなり、激しさを増したと言われているこのカード。96-97シーズンのセルティック在籍時にこの一戦を経験した悪童パオロ・ディ・カ―ニオも、「世界中のダービーなんて、オールドファームの100万分の1にも満たない」と語っている。
 
 どの対戦も熱狂的なトルコの3強の対戦のなかでも、とくに熱気に包まれるフェネルバフチェ対ガラタサライは5位。サポーターが花火や発炎筒、爆竹などをピッチに投げ込むのは日常茶飯事で、「客席の椅子がはぎ取られてピッチに投げ込まれる」ため、アウェースタンドの椅子が試合をするたびに減っていくという嘘のような逸話もある。
 
 その他にも、イギリス国外最古のダービーといわれるナシオナルとペニャロールの「ウルグアイ・クラシコ」、香川真司(ドルトムント)が4得点・2アシストと得意にするルール・ダービー、イングランド・ダービー、ローマ・ダービーなどお馴染みのカードがランクインしている。

 ミラー紙選定の「世界で最も激しいダービーマッチ」TOP20は以下の通り。

1位:ボカ×リーベル(スーペル・クラシコ/アルゼンチン)
2位:バルセロナ×レアル・マドリー(エル・クラシコ/スペイン)
3位:セルティック×レンジャーズ(オールドファーム/スコットランド)
4位:アル・アハリ×アル・ザマレク(エジプト・ダービー/エジプト)
5位:フェネルバフチェ×ガラタサライ(イスタンブール・ダービー/トルコ)
6位:ナシオナル×ペニャロール(ウルグアイ・クラシコ/ウルグアイ)
7位:ラツィオ×ローマ(ローマ・ダービー/イタリア)
8位:リバプール×マンチェスター・U(イングランド・ダービー/イングランド)
9位:グレミオ×インテルナシオナウ(ポルト・アレグレ・ダービー/ブラジル)
10位:ドルトムント×シャルケ(ルール・ダービー/ドイツ)
11位:オリンピアコス×パナシナイコス(アテネ・ダービー/ギリシャ)
12位:インデペンディエンテ×ラシン(アベジャネダ・ダービー/アルゼンチン)
13位:グアダラハラ×クラブ・アメリカ(メキシコ・ダービー/メキシコ)
14位:ミラン×インテル(ミラノ・ダービー/イタリア)
15位:マンチェスター・C×マンチェスター・U(マンチェスター・ダービー/イングランド)
16位:アヤックス×フェイエノールト(デ・クラシケル/オランダ)
17位:マルセイユ×パリSG(ル・クラスィク/フランス)
18位:ヴェレジュ×ズリニスキ(モスタル・ダービー/ボスニア・ヘルツェゴビナ)
19位:フラメンゴ×フルミネンセ(リオデジャネイロダービー/ブラジル)
20位:パルチザン×レッドスター(ベオグラード・ダービー/セルビア)
 
文・ワールドサッカーダイジェスト編集部
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