現地時間10月18日、チャンピオンズ・リーグ（CL）のグループC３節でチェルシーとローマが３-３で引き分けた。
 
　ここまでチェルシーは２連勝で１位、ローマは１勝１分けで２位という首位攻防戦。ホームの前者はカンテとモーゼスが負傷中で、アンカーに本来CBのD・ルイス、右WBにザッパコスタを起用する３-５-１-１を採用。アウェーの後者もマノラスやドゥフレル、シックなどを故障で欠き、コンディション不良のデ・ロッシとエル・シャーラウィもベンチスタートに。アンカーにゴナロン、右ウイングにジェルソンを先発させる４-３-３を使った。
 
　チェルシーは11分に早くも先制点。D・ルイスがモラタに送ったパスは敵にカットされるも、そのこぼれ球に再びD・ルイスが反応し、ダイレクトの右足ミドルシュートを叩き込んだ。
 
　その後は一進一退の攻防が続き、ローマは31分にナインゴランがペナルティーエリア内で決定機を迎えるが、シュートは敵GKクルトワに足でセーブされ同点にはできなかった。
 
　すると37分、チェルシーが追加点を挙げる。速攻からモラタが放ったシュートは敵DFに弾かれたが、ファーサイドにいたアザールが右足で押し込んだ。
 
　しかしローマも40分、１点を返す。左SBのコラロフが敵２人を交わしてペナルティーエリアに侵入し、得意の左足でフィニッシュすると、ボールはクリステンセンの足に当たってコースが変わりゴールネットに吸い込まれた。
 
　後半も前半と同じくローマが押し込みながら攻め、チェルシーが堅守速攻を狙う展開に。コンテ監督は57分、攻守によく絡んでいたが前半に怪我を負っていたD・ルイスを下げて、ペドロを投入。システムを普段の３-４-２-１に変えた。
 
　しかし64分、ローマが同点に追い付く。ファシオの後方からのフィードに抜け出したゼコが、クリステンセンに付かれながら左足ダイレクトで合わせ、見事にゴールネットに突き刺す。難易度の高いゴラッソだった。
 
　さらにローマは70分、勝ち越し点を奪う。左サイドからのFKでコラロフが高精度かつ高速のクロスを上げると、中央のゼコがヘディングを決めた。元マンチェスター・Cで、プレミアを熟知するゼコとコラロフがまたも違いを作り出した。
 
　しかしチェルシーも負けていない。75分、右サイドからペドロがフワリとしたクロスを上げると、中央でフリーになっていたアザールが頭で決めた。
 
　その後、チェルシーはアザール→ウィリアン、ローマがストロートマン→フロレンツィ、ペロッティ→エル・シャーラウィと両チームともゴールを狙う交代策を取ったが、得点は生まれず、結局は３-３の痛み分けに終わった。
 
　同日にアトレティコ・マドリーがカラバフとスコアレスドローに終わったため、グループCは３節を終えてチェルシーが勝点７で１位、ローマが勝点５で２位、アトレティコが勝点２で３位、カラバフが勝点１で４位となっている。