前半に逸機の大迫は存在感薄く…ケルン、終了間際の「天国から地獄」で今季リーガ7敗目

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年10月14日

ビデオ判定でのPK取り消しからATでの失点…

状況を考えれば、やれることはやったと言えるのかもしれないが、逸機もあっただけに、決定的な仕事が求められる大迫のプレーには、やはり物足りなさが感じられた。 (C) Getty Images

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 10月13日(現地時間)、ブンデスリーガ第8節が行なわれ、ケルンは1-2でシュツットガルトに敗れた。
 

 代表マッチウイークを終えて最初の一戦。ともに日本代表としてプレーした大迫勇也と浅野拓磨だが、前者はリーガでは7試合連続のスタメン、そして後者は3試合連続のベンチスタートとなった。
 
 シュツットガルトのホームゲームながら、試合はケルンが良い立ち上がりを見せ、とりわけ攻撃の各選手が鋭い動きでボールを相手ゴール前に運んでいく。ツォラーと2トップを組んだ大迫も、前線でポストを務めながら味方にパスを配球し、時に自ら前を向いて打開しようとする積極性を見せる。
 
 17分、縦パスで抜け出したツォラーのクロスを受けた大迫はニアで合わせるが、これは相手DFとGKツィーラーにブロックされる。さらにこぼれ球をフリーで拾うも、シュートはツィーラーの手に弾かれ、最初の決定機を活かせなかった。
 
 ケルンは一人ひとりのプレーにはキレがあり、ツォラー、レーマンらが惜しいシュートを放つが、反面、判断の拙さや連係のズレが随所で見られ、ボールポゼッションの高さの割には、決定的場面は少ない。そして大迫に対しては、時間とともにバドシュトゥバーら相手DFのプレッシャーがきつくなっていった。
 
 対するシュツットガルトは、序盤にカウンターからドニスが鋭いシュートを放った以外になかなか目立った攻めがなかったものの、32分にドニスが再びフリーで好機を得てからは、幾度もケルン・ゴールに迫る。
 
 そして38分、ケルンのエズジャンからマンガラがボールを奪い、これを受けたテロッデが縦パス。抜け出したドニスはDFのチャージに体勢を崩しながら、それまで好守を見せていたGKホルンの足元を破って先制ゴールを決めた。
 
 今シーズン、ホームでは負けなしのシュツットガルトがリードを奪って試合は後半へ入ると、今度は立ち上がりからホームチームが主導権を握る。
 
 ケルンのバイタルエリアでの守備が緩いため、プレッシャーを受けずにペナルティーエリアまで容易に迫れるシュツットガルトは、ドリブル突破が冴えるドニスをはじめ、アオゴ、そして交代出場のアコロが好機を掴んでいく。
 
 一方のケルンは、53分に大迫のパスを受けたヨイッチ、60分にFKから39歳のピサーロがそれぞれシュートを放つが、枠を捉えられない。56分には右サイドを抜け出したクリュンターのクロスから混戦となって好機を得るも、高い集中力を保つ相手DF陣にはね返された。
 
 状況的には、次の1点はシュツットガルトに訪れる可能性が高く感じられたが、77分、低迷中のアウェーチームが意地を見せる。ツォラーがエリア手前を左から右へ流れながら、ハインツへパス。攻撃参加していたCBは迷うことなく左足を一閃し、ボールはゴール左隅に突き刺さった。
 
 追い付いたケルンには、さらに逆転のチャンスが訪れる。88分、エリア内でパスを受けた交代出場のギラシーが背後から足をすくわれたとして、主審がPKの笛を吹いたのである。
 
 8試合目でのリーガ初勝利に大きく近付いたと思われたケルンだったが、長いビデオ判定を経てのノーファウル判定が、その望みを消し去る。そしてさらにアディショナルタイム、アコロの右サイドからのドリブルシュートが、ケルンから勝点1すらも奪い取ってしまった。
 
 劇的な勝ち越しに沸くシュツットガルトの選手と観客。ほんの数分前にはホームでの無敗記録が途絶えるのを覚悟した彼らが、1996年5月以来となるホームでのケルン戦勝利を確定したのだから、それも当然だった。
 
 試合終了。浅野の出番がなかったシュツットガルトは、これで今シーズン3勝目となった。一方、ケルンはいまだ未勝利で7敗目……。大迫は後半、ピッチを広く動きながら攻撃に絡むも決定的なプレーはなく、過去数試合のような存在感を示すことはできなかった。
 
 シュツットガルトは次節、RBライプツィヒと対戦。ケルンはミッドウィークのヨーロッパリーグ(BATEボリソフ戦)を経て、17位(暫定)ブレーメンとの下位対決に臨む。
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