スピードを封じられると、途端に攻め手を失う。
「私が率いてきた日本代表のなかでもっとも酷い試合」
ドローに終わったハイチ戦をそう振り返ったのは、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督だ。FIFAランク48位のワールドカップ予選敗退国を相手に、これだけ苦戦を強いられるとは指揮官も予想していなかったのだろう。試合後のコメントには怒りと失望の色が滲み出ていた。
立ち上がりは悪くなかった。テンポの良いパスワークで敵を翻弄し、17分までに2ゴールを奪取。大勝ムードすら漂っていた。
ところが28分にワンチャンスを決められると、53分にも一瞬の隙を疲れて被弾、そして78分に逆転を許してしまう。終了間際の香川のゴールで辛うじて引き分けに持ち込んだとはいえ、ハイチが日本のスピードに慣れた後半は、前半ほどチャンスを作れなかった。
ニュージーランド戦でもそうだったが、日本は最大の武器であるスピードを封じられると途端に攻め手を失ってしまう。守りを固めた相手を崩し切れず、不用意なボールロストからカウンターを喰らう。そうしたシーンはこの10月の2試合で何度も見られた。
ハリルホジッチ監督は「縦に速いサッカー」を目指している。選手たちはそれを実践しようとし、実際機能していた時間帯もあった。ただ、ワンパターンな攻撃を繰り返して崩せるほど、ニュージーランドとハイチの守備陣は簡単ではなかった。
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