意地の2ゴールは惜別弾に…ロッベンがオランダ代表からの引退を表明

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年10月11日

長く奮闘し続けた「ガラスの男」

決して理想的なかたちでのラストマッチではなかっただろうが、自らの責務はしっかり果たしたロッベンは試合後、愛息の登場に笑顔を見せた。 (C) Getty Images

画像を見る

 10月10日(現地時間)に行なわれたロシア・ワールドカップ欧州予選の最終節、オランダはスウェーデンに2-0で勝利したが、2位浮上の条件だった6点差以上、そして7ゴール以上という条件にははるかに及ばず、2002年日韓大会以来の予選敗退が決まった。

 しかし、この試合でキャプテンのアリエン・ロッベンは、意地の2ゴールを決めて見せた。相手DFのハンドで得た16分のPKでは、技巧的な「パネンカ」でGKの逆を衝き(ややGK寄りで足に当ててしまう危険もあったが……)、40分の2点目は強烈な左足のダイレクトショットだった。
 
 そして、あえなく終戦となった後、彼はオランダ代表からの引退を表明。19歳だった2003年4月30日、PSV所属時にポルトガル戦でデビューを飾ったロッベンは、以降、長きにわたってオランダの中心選手であり続け、歴代9位となる96試合でその技を披露してきた。
 
 また通算得点は、スウェーデン戦での2ゴールで37に。英雄デニス・ベルカンプと並んで、歴代4位となった。
 
『De Telegraaf』紙などによると、試合にロッベンは「引退については、以前から考えていた。33歳という年齢、(バイエルンという)トップクラブでプレーしている状況を鑑み、決断する必要があった。正しい時期だと思う」と語っている。
 
 同じ時期に代表入りした「グレート4(ロッベン、ロビン・ファン・ペルシ、ラファエル・ファン・デルファールト、ヴェスレイ・スナイデル)」のなかで、最後まで代表の一員であり続けたことについては、このようなジョークを残している。
 
「『ガラスの男』が一番長く、最後までもったね」
 
 幾度もの怪我を乗り越えて、ここまでのキャリアを築き上げてきたロッベン。2010年南アフリカ大会の準優勝、14年ブラジル大会の3位入賞などに貢献したレジェンドが、「特別で難しかった」試合を最後に、静かに代表の舞台を降りて行った。
【関連記事】
【W杯予選】フランスは逃げ切り、ポルトガルは逆転首位で本大会へ! 残る戦いは2位同士のプレーオフ!!
シャビがカタール代表監督に就任?「5年後、僕の経験をきっと活かせると思う」
【日本代表】同点弾も複雑な胸中の香川真司。「これがブラジル、ベルギーだったら…」
香川真司のハイチ戦ゴールを独専門誌が「エースの一風変わった一撃」と紹介
劇的展開で大陸間プレーオフへ進んだ豪代表に現地メディアが熱狂! 「生き地獄のような経験」「夢は生き続ける」
プレミアリーグで一番「お金持ち」のオーナーは?
M・ロペスがイカルディとの元妻を巡る確執に皮肉「自伝を出していいのは…」
バロンドールの候補者30人発表!C・ロナウドが5回目の受賞か? エムバペは史上最年少ノミネート

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ