僕の思う、真のプロはどんな状況の試合も自分たちの試合にする。それが本当の力だ。
ロシア・ワールドカップを決めた日本代表が親善試合を行ない、J1リーグは一時中断。一方でJ2、J3は継続してリーグを消化している。
代表はいま、貴重な時間を強化に費やしている。ヨーロッパ、南米、アフリカではワールドカップの切符を賭けた試合を行っている最中で、アジアでもプレーオフが行なわれている。何の意味があるのかと、この親善試合を戦っては決していけない。
大事な時間だ。
日本代表には、目の前にあるワールドカップの切符を掴むための力と戦術はあった。それが埼玉スタジアムのオーストラリア戦だ。しかし、サウジアラビアに勝つ力と戦術はなかった。
異なる2つの試合。ここに日本のサッカーの課題がある。
ひとつは勝てばワールドカップが決定。ただし、勝たなければロシアへの道が険しく苦しいことになる。勝たなければいけない試合だ。
もうひとつは、逆に来年のワールドカップ出場を決め、勝っても負けてもグループ1位突破を決めた後の試合。戦術的な部分でもメンタル(気持ち)的な部分でも、良い意味でリラックスしながら自分たちらしさを出せ、失うモノもなく、掴んだものは離れていかない、やって来たサッカーを思い切って出せる試合。ある意味、本来の自分たちの姿を披露できる試合だった。
勝たなければいけない試合にはしっかり勝って、失うものが何もない試合は落とした。これは力があるのか? ないのか?
ニュージーランドとの親善試合は、サウジアラビア戦に近い試合でもある。
繰り返すが、それは「ある意味、本来の自分たちの姿」。目指すべきサッカーをやれる。トライできる試合なのである。
その試合が物足りなくても、本番で勝てば良いのか?
すべてを求めたいが、本来の力とは追いつめられた時に出せる力なのか? それともそうでない状況の時に現われる『本性』みたいなものが本当の力なのか? どうなんであろう……。
ただしオーストラリア戦のように、すなわち懸かった試合。いざ勝負、という試合。これに勝つことが求められているのが、プロの勝負の世界で生き抜くうえでは大事な要素なのであろう。
例えば、Jリーグで言えば各クラブは大学生や地域リーグ、JFLチームを相手に練習試合を行なう。「舐めるな! ビックゲームだと思え! 集中しろ! 大事な試合だぞ!」と言っても、モチベーションを公式戦並みに上げるのは簡単なことではない。
やはり公式戦とは違うのだ。
逆にそういった格下のチームは、プロチームに対して全力で良いファイトを出してくる。それはアマチュアなのである。
アマチュアはどんな試合でもファイトするが、プロは試合を選ぶ。僕の思う、真のプロはどんな状況の試合も自分たちの試合にする。それが本当の力なのだと思う。
代表はいま、貴重な時間を強化に費やしている。ヨーロッパ、南米、アフリカではワールドカップの切符を賭けた試合を行っている最中で、アジアでもプレーオフが行なわれている。何の意味があるのかと、この親善試合を戦っては決していけない。
大事な時間だ。
日本代表には、目の前にあるワールドカップの切符を掴むための力と戦術はあった。それが埼玉スタジアムのオーストラリア戦だ。しかし、サウジアラビアに勝つ力と戦術はなかった。
異なる2つの試合。ここに日本のサッカーの課題がある。
ひとつは勝てばワールドカップが決定。ただし、勝たなければロシアへの道が険しく苦しいことになる。勝たなければいけない試合だ。
もうひとつは、逆に来年のワールドカップ出場を決め、勝っても負けてもグループ1位突破を決めた後の試合。戦術的な部分でもメンタル(気持ち)的な部分でも、良い意味でリラックスしながら自分たちらしさを出せ、失うモノもなく、掴んだものは離れていかない、やって来たサッカーを思い切って出せる試合。ある意味、本来の自分たちの姿を披露できる試合だった。
勝たなければいけない試合にはしっかり勝って、失うものが何もない試合は落とした。これは力があるのか? ないのか?
ニュージーランドとの親善試合は、サウジアラビア戦に近い試合でもある。
繰り返すが、それは「ある意味、本来の自分たちの姿」。目指すべきサッカーをやれる。トライできる試合なのである。
その試合が物足りなくても、本番で勝てば良いのか?
すべてを求めたいが、本来の力とは追いつめられた時に出せる力なのか? それともそうでない状況の時に現われる『本性』みたいなものが本当の力なのか? どうなんであろう……。
ただしオーストラリア戦のように、すなわち懸かった試合。いざ勝負、という試合。これに勝つことが求められているのが、プロの勝負の世界で生き抜くうえでは大事な要素なのであろう。
例えば、Jリーグで言えば各クラブは大学生や地域リーグ、JFLチームを相手に練習試合を行なう。「舐めるな! ビックゲームだと思え! 集中しろ! 大事な試合だぞ!」と言っても、モチベーションを公式戦並みに上げるのは簡単なことではない。
やはり公式戦とは違うのだ。
逆にそういった格下のチームは、プロチームに対して全力で良いファイトを出してくる。それはアマチュアなのである。
アマチュアはどんな試合でもファイトするが、プロは試合を選ぶ。僕の思う、真のプロはどんな状況の試合も自分たちの試合にする。それが本当の力なのだと思う。