“第2のポストプレーヤー”として可能性を示した側面も…。
[キリンチャレンジカップ2017]日本2-1ニュージーランド/10月6日/豊田スタジアム
代表戦では、2015年11月12日のシンガポール戦(ロシア・ワールドカップアジア2次予選)以来の先発出場。ここでアピールしないと代表で定位置を確保できないことを理解している武藤嘉紀は親善試合というテンションなど関係ないとばかりに、気合いが入っていた。
しかし、18分に確度の高いポストプレーでチャンスにつなげ、続く22分にはペナルティエリア内から左足でゴールを狙うなどアグレッシブな姿勢は示したが、「アピールできたかと言えば、納得はできていない」。
なにより悔やんだのが「ゴールを決められなかったこと」だ。「前半のシュートを枠に入れないといけなかったし、良いコンビネーションから何度もチャンスを作れていたのでそこを決め切れないと今日みたいに難しい試合になってしまう」。
ただ、前線でボールを収めるという部分では新たな可能性を示した。ヴァイッド・ハリルホジッチ政権下ではこれまで大迫勇也が唯一無二のポストプレーヤーに映っていたが、このニュージーランド戦では武藤が力強いポストワークでタメを作っていた点はチームにとって大きな収穫と言えた。実際、本人もそこには手応えを感じている。
「大迫選手とのコンビネーションという部分で新しいものを出せたと思いますし、お互いにそういう連係でチャンスを作れていたので、だからこそ前半で決め切りたかった」
ニュージーランド戦で“第2のポストプレーヤー”として可能性を示した武藤だが、いわば本職のCFではなく左ウイングで起用された点についてはどう思ったのか。
「クラブでやっているポジションとは違ったけど(マインツではCF)、監督はここでやってくれと。普段はCFでドリブルとかあまりしないので難しさはありました。でも、求められる場所で結果を出さないといけない。そこに厳しさを感じるよりも、やらないといけない」
不慣れなポジションでもある程度の手応えがあったからこそ、「あとは得点だけ」と悔しさが募る。
「良いプレーをしてもそれが一番評価されるわけではない。今日は中盤でもらって外にパスを出したところとか、自分で行ける局面でパスを選んだ後悔はあるので、ああいう時も貪欲にゴールを狙っていきたい」
自分自身の価値を高めるのはあくまでゴール。そうした信念を胸に秘める武藤が今後、点取り屋としても存在感を示せるか、大いに期待したい。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
【PHOTO】日本vsニュージーランドの美女サポーターたち♥
【日本代表PHOTO】日本勝利、土砂降りの豊田スタジアムに集結した多くのサポーターが歓喜!
代表戦では、2015年11月12日のシンガポール戦(ロシア・ワールドカップアジア2次予選)以来の先発出場。ここでアピールしないと代表で定位置を確保できないことを理解している武藤嘉紀は親善試合というテンションなど関係ないとばかりに、気合いが入っていた。
しかし、18分に確度の高いポストプレーでチャンスにつなげ、続く22分にはペナルティエリア内から左足でゴールを狙うなどアグレッシブな姿勢は示したが、「アピールできたかと言えば、納得はできていない」。
なにより悔やんだのが「ゴールを決められなかったこと」だ。「前半のシュートを枠に入れないといけなかったし、良いコンビネーションから何度もチャンスを作れていたのでそこを決め切れないと今日みたいに難しい試合になってしまう」。
ただ、前線でボールを収めるという部分では新たな可能性を示した。ヴァイッド・ハリルホジッチ政権下ではこれまで大迫勇也が唯一無二のポストプレーヤーに映っていたが、このニュージーランド戦では武藤が力強いポストワークでタメを作っていた点はチームにとって大きな収穫と言えた。実際、本人もそこには手応えを感じている。
「大迫選手とのコンビネーションという部分で新しいものを出せたと思いますし、お互いにそういう連係でチャンスを作れていたので、だからこそ前半で決め切りたかった」
ニュージーランド戦で“第2のポストプレーヤー”として可能性を示した武藤だが、いわば本職のCFではなく左ウイングで起用された点についてはどう思ったのか。
「クラブでやっているポジションとは違ったけど(マインツではCF)、監督はここでやってくれと。普段はCFでドリブルとかあまりしないので難しさはありました。でも、求められる場所で結果を出さないといけない。そこに厳しさを感じるよりも、やらないといけない」
不慣れなポジションでもある程度の手応えがあったからこそ、「あとは得点だけ」と悔しさが募る。
「良いプレーをしてもそれが一番評価されるわけではない。今日は中盤でもらって外にパスを出したところとか、自分で行ける局面でパスを選んだ後悔はあるので、ああいう時も貪欲にゴールを狙っていきたい」
自分自身の価値を高めるのはあくまでゴール。そうした信念を胸に秘める武藤が今後、点取り屋としても存在感を示せるか、大いに期待したい。
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
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