いつかW杯で優勝するために…久保建英が示した「エースの矜持と決意」

カテゴリ:日本代表

羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

2017年09月23日

「自分のサッカー人生のプラスに」と優勝を目ざす。

U-20ワールドカップは「緊張しなかった」という久保。同年代と相対するインドでの戦いを前に、頼もしい限りだ。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 9月22日、インドで開催されるU-17ワールドカップ(10月16日開幕)に挑む日本代表メンバーが発表された。
 
 21人の精鋭たちの中でも飛び切りの注目を集めるのが、FC東京U-18の久保建英だ。同日、メンバー選出を受けて取材に応じた若武者は、16歳とは思えない落ち着いた口ぶりで、「少ない枠の中に入ることができて素直に嬉しいです」と喜びを表現しつつ、世界大会への内なる闘志を垣間見せた。
 
 今年の5~6月に韓国で行なわれたU-20ワールドカップに飛び級で招集された久保は、同年代よりも一足先に“ワールドカップ”を経験した。本人が「全力を出しても及ばないところがあった」と回想するように、結果は3試合に出場して無得点。チームもベスト16で涙を呑んだ。
 
 大会後、久保はU-17日本代表の森山佳郎監督に対し、「選んでくれるんだったらどうしても参加したい」と伝えたという。指揮官はメンバー発表会見で「U-20ワールドカップで得点を取れず、力も発揮し切れずに帰ってきた。彼のこの大会に期する想いはかなり強いと思う」と語り、エースの胸中を推し量った。
 
 久保を突き動かしているのは、悔しさと危機感だ。ウルグアイやベネズエラ、イタリアといった強国との対戦を通じ、「意識が変わった」と言い切る。
 
「正直、あの悔しさは忘れていないです。とくにベネズエラ戦は自分が試合を変えたいと思って途中からピッチに入りましたけど、変えられなかった……。先輩たちからは『お前は次もあるから頑張れ』と言われ、意識が変わりました」
 
 世界大会へのリベンジに燃えるレフティーに、気負いはない。
 
「ワールドカップで緊張はしなかった。あくまで自分の意見ですが、ワールドカップは、自分のやってきたことを最大限に出す場だと思っている。一回経験していることは自分にとって大きなアドバンテージです」
 
【関連記事】
中島翔哉、名手カシージャスから技ありゴール!! ポルトの本拠地で今季初のアウェー得点者に!
新たにスタートする「UEFAネーションズリーグ」ってなんだ!?
小野伸二が語る"クボ・タケフサ"の才能。「当時の僕と比べたら…」
久保建英が再び世界へ!「懸ける想いは強いと思う」と森山佳郎監督が代弁
PKキッカー騒動はこれで手打ち? 謝罪したネイマールのリーグ戦欠場が決定

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ