【日本代表】続投で気になるハリルジャパンの未来。本田、香川の立ち位置は?

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2017年09月03日

ハリルホジッチ監督は本大会でこそ真価を発揮しそう。

試合後、本田にメッセージを送るハリルホジッチ監督。写真:徳原隆元

画像を見る

 アジア予選突破に導いたハリルホジッチ監督の真価が発揮されるのは、もしかすると来年6月に開催されるロシア・ワールドカップかもしれない。

 世界的に見て「弱小国」の日本が世界の大舞台で勝ち上がるには“相手ありきのサッカー”がポイントになるはずで、そう考えるとハリルホジッチは打ってつけの指揮官なのだ。

 14年のブラジル・ワールドカップでアウトサイダーと目されたアルジェリアを決勝トーナメントに導き、ラウンド16で強国ドイツを苦しめた実績は伊達ではないし、実際、今回のアジア予選でも「自分たちのサッカー」というより相手ありきのサッカーを展開していたからだ。

 では、そんなハリルホジッチ監督の下で、これからチームの軸を担う選手は?

 正直、現時点では分からない。最終ラインは間違いなく吉田麻也がリーダーになるはずだが、それ以外の部分は……。

 “相手ありき”を前提にすれば、チームの輪郭が見えるのはグループリーグの組み合わせが決定したあとになる。その対戦相手の特徴を掴んだうえで、ハリルホジッチ監督は最適の駒を選別していくことになるはずだ。

 だから、予選突破直後での「オーストラリア戦で使われなかった本田や香川はハリルジャパンに必要か」などという議論はナンセンスだろう。

 実際、オーストラリア戦後、長谷部誠はこんなことを言っていた。

「誰ひとりとしてワールドカップへの切符は掴んでいない。メンバーが固定されていたわけではないし、良い意味で誰にでもチャンスがある」

 オーストラリア戦で圧巻のパフォーマンスを披露した井手口陽介も、ポジションが約束されているわけではないだろう。極論を言えば、来年6月の本大会に向けてチームは一旦リセットされた状態。長谷部が言うように、今回のアジア最終予選で呼ばれなかった選手にも当然ながらロシア行きのチャンスはあるのだ。

文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

【PHOTO】日本×オーストラリアの美女サポーターたち♥
【関連記事】
【W杯アジア予選/采配検証】ハリルの揺らがなかった信念。その手腕は認めざるを得ない
【豪州戦|戦評】”モンスター”井手口が本領を発揮できた背景には…
【日本代表】あの超絶クロスは必然か、偶然か。長友佑都が明かす”先制弾秘話”
【セルジオ越後】山口蛍、今野、そして井手口…Jリーグ勢がW杯に導いた
【藤田俊哉の目】豪州戦MVPは井手口だが、最終予選のMVPはあの男しかいない!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ