【ドイツ現地コラム】始まった鎌田大地の挑戦! 自分の居場所を作り出すために――

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2017年08月23日

「プレシーズンの勝ち組」

本人が言う通り、良いことも悪いこともあるであろうシーズンで、何を得られるか!? 21歳の異国での挑戦を見守り続けたい。 (C) Getty Images

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 ブンデスリーガ開幕戦。昨シーズンの主力だったメキシコ代表マルコ・ファビアンが負傷で長期離脱したフランクフルトでは、ニコ・コバチ監督が誰を代役として指名するのかが注目されていたが、フライブルク戦でピッチに立ったのは、プレシーズンで好調ぶりをアピールしていた鎌田大地だった。

 
 今夏、サガン鳥栖から移籍した21歳の鎌田は当初、ドイツの全国紙『ビルト』からも「プレシーズンの勝ち組」のひとりとして取り上げられ、以下のように評されていた。
 
「ほとんど知られていなかったが、すぐにその状況も変わった。信じられないほどボールをしっかりと操り、賢いパスを通し、運動量もトップレベル。激しい競り合いで、どれだけできるかが問われるところ」
 
 ただ、DFBカップ1回戦のエルンテブリュッケ(4部リーグ)戦でスタメンとして出場した際、多くの競り合いで負けるなど、フィジカルについて疑問視する声が多く上がったため、ブンデスリーガ開幕戦ではメンバーを外されることが予想されていた。
 
 それだけに、鎌田がフライブルク戦のキックオフをピッチ上で迎えたことを、ビルト紙は「驚き」と評したほどである。
 
 これらの評価に対し、好パフォーマンスで応えられたらベストだったが、デビュー戦の鎌田は残念ながら、見せ場をあまり作ることができないまま、同じく新加入のケビン=プリンス・ボアテングとの交代を命じられて、67分で終わってしまった。
 
 試合後、まず日本人選手がよく指摘する「ブンデスリーガ特有の速さ」について訊ねてみたところ、次のように答えてくれた。
 
「うちがやりたいのは、(ボールを)奪ってからできるだけ速く前に攻めるっていうこと。日本みたいにゆっくりするシーンはなかなかないです。常に切り替えて、スプリントで前に走るというのは、練習からやっています。でも、その部分でまだ身体が慣れてないというか、90分やり通せるという感じではない。やっていけば、身についてくると思います」
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