関根貴大が”ギリギリ”で渡独!「育ててもらった誇りを」と浦和への恩返しを誓う

カテゴリ:海外日本人

羽澄凜太郎(サッカーダイジェストWeb)

2017年08月10日

“先輩”原口元気からの「シンプルな言葉」が移籍の決め手に。

渋滞に巻き込まれた影響で空港へは到着予定時刻よりも大幅に遅れて登場した関根。そんなハプニングに思わず、苦笑いを浮かべた。 (C) SOCCER DIGEST

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 8月10日、浦和レッズからドイツ2部のインゴルシュタットへ移籍する関根貴大が、羽田空港から渡独した。
 
 お盆休みの帰省ラッシュの影響もあって渋滞に巻き込まれ、ギリギリにチェックインを済ませた関根は、まず集まった報道陣に対して、苦笑いを浮かべながら「ほんと申し訳ないっす。すみません」と謝罪。それでも、「今日も多くの人に集まってもらってようやく『行くんだな』と実感が湧きました」と口にした。
 
 前日に行なわれたJ1リーグ21節のヴァンフォーレ甲府戦後には、「僕は…このクラブでとてつもなく大きなものを教わってきました」と涙ながらにこぼしていた関根。改めて、「浦和で培ってきたものをドイツで活かして、浦和の皆さんに恩返しできるようにしたい」とジュニアユース時代から9年半を過ごした愛するクラブに活躍を誓った。
 
 また、その浦和がJ1で8位と苦しむなかでドイツ行きを決断したことについて、「チーム状況を考え、すごく悩みました」と明かした関根。それでも移籍の決め手となったのは、先輩からの一言だったという。
 
「(浦和の)先輩である(原口)元気くんから『お前の気持ちはどうなんだ? 行きたいのか? 行きたくないのか?』という本当にシンプルな言葉を貰った。その時、素直に挑戦したいなと思ったので決断しました」
 
 ドイツ2部リーグは、現地時間7月29日に開幕。インゴルシュタットは現在2連敗中だ。そんななかで合流する関根は、「チームとはまだ話をしていない。渡邊凌磨選手(インゴルシュタット在籍)ともまだですね」と話し、13日に敵地で行なわれる1860ミュンヘンとのDFBカップを視察予定だと明かした。
 
 出国する際には、空港に集まった浦和サポーターたちからエールを送られたスピードスターは、「自信があるから挑戦する。本当に全ての環境が変わるので、新たなスタートになると思います。自分が育ってきた浦和の誇りを持って戦っていきたいです」と、胸を張って日本を飛び立っていった。

取材・文:羽澄凜太郎

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