U-17日本代表にも名を連ねる、メイド・イン・ガンバの“最新”傑作

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2017年07月25日

二川、寺田、倉田、そして市丸の系譜を受け継ぐ。

遠藤と倉田を足して2で割ったようなタイプ。ピッチのそこかしこで違いを見せつける。写真:松尾祐希

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 これまでもガンバ大阪ユースは、良質なプレーメーカーを輩出してきた。古くは二川孝広(現・東京ヴェルディ)や寺田紳一(現・横浜FC)、現在日本代表でも活躍する倉田秋や、5月のU-20ワールドカップで活躍した市丸瑞希もその系譜に名を連ねる。
 
 その最新版が、今年のチームにいる。巧さとクレバーさを持ち合わせた高校2年生、岩本翔だ。
 
 167センチと小柄ながら、テクニックは一級品。確かなボールキープから精緻なラストパスを供給し、好機を演出する。的確なポジショニングも魅力だ。中盤の底で絶妙な位置に付けてボールを引き出し、的確に散らしていく。パスを出すだけでなく、スペースを見つければ積極果敢に飛び出し、みずからゴールも狙う。トップチームの10番、倉田さながらのダイナミックなプレーを披露する。「遠藤(保仁)選手をガンバに入ってからずっと目標にしている」と本人は話すが、よりゴールに近いところでプレーできる。言わば、倉田と遠藤を足して2で割ったタイプだ。
 
 炎天下の群馬で幕を開けた日本クラブユース選手権。7月24日に行なわれたグループステージ・2節のジュビロ磐田U-18戦では、そのストロングポイントを随所で見せつけた。
 
 例えば、26分のシーンだ。ガンバユースの布陣は中盤がひし形の4-4-2。トップ下で起用された岩本は、「真ん中でも良かったけど、左サイドのほうがフリーでもらえると思ったんでそこにポジションを取った」と独自の判断で位置を変えていた。ここからMF丹羽匠(3年)に縦パスを配給すると、一目散にエリア内へ猛ダッシュ。惜しくもボールを呼び込めず、フィニッシュには至らなかったが、ポジショニングとパス精度、フリーランという彼の武器がすべて凝縮されていた。

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