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【指揮官コラム】鹿児島ユナイテッドFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|何かを変えるには心や愛が必要だ!

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年07月19日

「病は気から」とはよく言ったものである。

試合前は、分刻みのスケジュールで動くだけに、ちょっとした気遣いがありがいと三浦監督。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 暑い日が続き夏も本番なのか? 鹿児島では、このうだるような暑さが11月まで続くという。もちろん、県民の皆さんも暑いのだろうが、緑(自然)が多い鹿児島の暑さは気持ち良いとも表現できる。気持ちは大事である。
 
 心(気持ち)の持ちようで苦しみは耐えられる。集中して何かに没頭している人が倒れるだろうか? 僕は集中している選手が倒れたのを見たことはない。
 
 大袈裟かもしれないが、日本のことわざにある「病は気から」とは、よく言ったものである。「暑い暑い」と思い、「つらいつらい」と思い、「あ~頭が痛い、フラフラしてきた」と思うなら、身体もそう反応するだろう。
 
「お!暑くて気持ち良い!集中して走るぞ!」と思えば走れる。
 
 もちろん、一般人の話ではないのかもしれない。プロサッカー選手、またはプロを目指す環境を選んでサッカーをプレーする選手、あるいは他のスポーツをプロ意識を持ってやっている選手、だけかもしれないが……。
 
「氣」の持ちよう、心が大事なのである。
 
 この心を人に向けられると、もっと良くなることがある。それは人の事を思う気持ちである。自分自身の心を人のために砕くことだ。
 
 例えばバス移動でホテルを出発する時のこと。ホテル従業員の方々がバスに手を振ってくれる光景は、なかなか気持ち良い「あるある」なのだが、そうでありながら、ホテルのエントランスから公の道路に出るのに、渋滞混雑でなかなか出ることのできない場合がある。
 
 これをホテルのスタッフが素早く誘導してくれたことがある。歩行者の危険を察知して通行を誘導し、道路に出て車を一通り優先的に通した後に、いったん止めてバスを出発させる。
 
 ガードマンでもないホテルスタッフがさっとやってのけるのだ。これには本当に助かったし愛を感じた。正直、手を振ってくれるよりも……(笑)。
 
 もちろん、ホテル従業員の方にとっては、やる必要のない仕事だ。規則か何か分からないが、やる人とやらない人がいるし、もしくはやれない場合もあるかもしれない。
 
 チームバスが、これから試合会場へ出発するとしたら、分刻みのスケジュールのなか、ホテルを出る。ホテルエントランスから公道に出るのは難しい――。
 
 ここでそんな気遣いは嬉しいものだ。これが「心」であり、「愛」であろう。物事を変えるには愛が必要なのだ。
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