【高円宮杯】“赤い彗星”が誇る大黒柱をJスカウトも注目!「すべてをはね除ける!」

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2017年07月11日

超名門のキャプテンにしてナンバー10。

その左腕と背中に途轍もないプレッシャーを感じながらも、福田は「凄く楽しいんです」と微笑む。頼もしきリーダーだ。写真:安藤隆人

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“赤い彗星”のキャプテンにして、ナンバー10を担う。
 
 左腕と背中にずっしりと重みを感じながらプレーしているのが、東福岡のMF福田湧矢だ。200人以上の部員を誇るチームにあって、1年時から出場機会を掴んできた。そんなプレーメーカーがついに最高学年を迎え、当然のごとく、プロスカウト陣の注目を集めている。今年の高校サッカー界の目玉のひとりだ。
 
 やはりそのプレッシャーは、並大抵ではなかったようだ。
 
「1、2年生の頃は緊張するなんてほとんどなかったんですが、3年になって10番を背負うことになって、キャプテンも任されています。想像していたのとはまるで違う感覚で、これまでキャプテンや10番をつけていた先輩たちは、相当凄いものを背負っていたんだなって思います。それを日々実感しながら過ごしています」
 
 7月10日、東福岡はプレミアリーグWESTの第8節、アビスパ福岡U-18戦を戦った。敵地での福岡ダービー。13分に先制を許す苦しい立ち上がりとなったが、2シャドーの一角としてプレーをした福田は、終始大きな声を張り上げてチームを鼓舞した。
 
「もっとしっかりと繋ごう! 慌てずやれば、かならず崩れるから」
 
 22分に左CKを得ると、福田が鮮やかな弧を描くキックでゴールを狙う。GKが必死で弾いたこぼれ球をDF長尾宏清が蹴り込み、同点に追いついた。さらに福田は36分、正確な縦パスでFW大森真吾の逆転ゴールをお膳立てしている。その後振り出しに戻されるも力強く突き放し、東福岡が4-2で勝利。3位に浮上した。
 
 福田は最後まで足を止めず、残り10分は鋭い寄せで猛プレスを仕掛けるなど、守備でも大いに存在を示した。
 
「今年のチームは出だしが良くなくて、例年に比べて弱いと言われてきた。僕もキャプテンとして、最初は監督やコーチに怒られてばかりでした。それでも、勝ち切るの力が少しずつ備わってきたのかなと、手応えを感じてます。個人的にはより前で仕事ができるようになってきました。自分の強みであるボールを運ぶ力と得点力に、磨きをかけていきたい」
 
 新チームの発足からここに至るまでには紆余曲折があったが、ひとつの転機となったのが、インターハイ予選だったという。
 
「県予選は絶対に勝たなきゃいけない。怖くなるくらい、凄いプレッシャーがありました。スタンドには東福岡を観にきているひとがたくさんいて、当然、負ければ叩かれる。そんななかでの一戦一戦は、本当にしんどかった。でも、突破できた。チームとしても自信がつきましたね」
 

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