この夏必見の好タレント! 昌平が誇るプレーメーカーの評価はなぜそうも高いのか

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2017年07月09日

レッズユースに昇格できなかった悔しさを糧に。

攻撃サッカーを貫く昌平の、まさにシンボルだ。生粋の司令塔・山下が初の全国制覇へ導くか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 168センチ、60キロ。決して恵まれた体格ではないが、今季の高校サッカー界で特大の輝きを放つ逸材がいる。
 
 持ち前の高度なパスワークを前面に押し出し、インターハイ初制覇を狙う埼玉の躍進校、昌平。その司令塔・山下勇希(3年)だ。
 
 中盤の底から良質なパスを左右に散らしながら、ここぞという場面では縦に鋭いボールを付けて好機を演出する。機を見て仕掛けるドリブル突破も一級品で、相手のフィジカルコンタクトを巧みに交わして、見事に局面を打開する。昌平の攻撃サッカーを牽引するプレーメーカーだ。
 
「関係者や他の指導者からも『山下は良いよね』と言ってもらえている」
 
 そう語って目を細めるのは、チームを率いる藤島崇之監督だ。インターハイの埼玉予選を制した昌平は、7月8日に県リーグ1部の西武台戦を戦った。惜しくも0-1で敗れたが、山下はドリブルとパスを巧みに使い分け、中盤で相変わらずの存在感を示していた。
 
 そんな山下が頭角を表したのは、ほかでもない昨年のインターハイだ。大会前まではベンチを温めていたが、課題だった状況判断が著しく改善され、攻撃のジョーカーに抜擢された。当時はボランチだけでなく、サイドハーフの位置でも起用され、針谷岳晃(現・ジュビロ磐田)や松本泰志(現・サンフレッチェ広島)ら3年生の支えもあって好プレーを連発。初出場ながら4強入りを果たすチームで活躍を見せ、一気に評価を高めた。自信を付けた山下は右肩上がりに成長を遂げ、最終学年を迎えた今年は中盤の要として力強くチームを牽引している。
 
 とはいえ、中学時代は目立つ選手ではなかった。所属していた浦和レッズジュニアユースでは1、2年までは定位置を掴んでいたが、フィジカルコンタクトの弱さや当時160センチほどしかなかった身長がひとつのウイークポイントとなり、3年時には先発機会が激減。ユースへの昇格も逃し、悔しい想いを味わった。そんな時に出会ったのが藤島監督だ。

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