現地時間７月２日、コンフェデレーションズカップ決勝でドイツがチリを１-０で下し、世界王者の初戴冠で幕を閉じた。来年６月のロシア・ワールドカップに向けたプレ大会が終了した今、ある選手の動向に注目が集まっている。チリ代表FWのアレクシス・サンチェスだ。
 
　所属するアーセナルとの現行契約が2018年６月で満了となるサンチェスは、いまだ契約更新に至っておらず、今夏の退団が噂されている。これに対して当人は「明確なプランがあるが、今は代表戦に集中している」とコンフェデ杯後の去就決断を明言していた。
 
　その大会が終了し、獲得を目論むメガクラブが交渉準備を始めるなか、そのレースのポールポジションにいるとされているのが、マンチェスター・シティだ。指揮官のジョゼップ・グアルディオラがサンチェスの加入に熱心になっているとされ、本人もバルセロナでも師事した世界有数の監督からの誘いに心が揺らいでいると伝えられている。
 
　そんなマンチェスター・Cがサンチェス獲得に躍起になる理由として、イギリスの『デイリー・メール』紙や『サン』紙は、同クラブが「移籍国際ルール違反で来年１月と来夏の２回に渡って補強禁止処分が下される可能があるから」と指摘している。
 
　マンチェスター・Cは、昨年７月に獲得した16歳のアルゼンチン人MF、ベンハミン・ガレを巡って、前所属のベレス・サルスフィエルドから「プロデビューで最大105万ユーロ（約１億2600万円）、出場数で最大５万ユーロ（約600万円）のボーナスという交渉を、国際ルールで違反となる15歳の段階で行ない訴えられている」と、デイリー・メール紙は伝えている。
 
　しかし、マンチェスター・Cは当然、相手の訴えを否定。さらにFIFA（国際サッカー連盟）も、ガレがEU圏のイタリアのパスポートを所持していたことから、「16歳であれば問題はない」とベレスの訴えを棄却したという。
 
　しかし、サン紙はベレスが訴えをスポーツ仲裁裁判所に提出したため、その処分が覆る可能性があると報道。仮に補強禁止処分が下された場合、その時期が来冬と来夏となるため、同紙は「（FFP問題は）いまだペップのプランに大きな影響を及ぼす不安事項であることに変わりはない。今夏のサンチェス獲得をマンチェスター・Cは急ぐだろう」と書き綴っている。
 
　なお、サンチェスに獲得についてはバイエルンも動きを見せている。２日、指揮官のカルロ・アンチェロッティが、「偉大な選手だ。私の好みでもある」としたうえで、「バイエルンは狂った額の契約解除金を支払うようなクラブではない」と、ライバルたちの動向に釘を刺した。
 
　今夏はすでにMFベルナルド・シウバ（モナコから）、GKエデルソン（ベンフィカから）を射止め、さらにユベントスとの契約を解除したダニエウ・アウベスの獲得も目前と報道されるなど、積極補強を続けるマンチェスター・C。プレミアリーグでの実績十分のサンチェスも口説き落とせれば、これ以上ない夏となりそうだが、はたしてどうなるか？

「美人すぎる」、「セクシーすぎる」フットボーラーの妻＆恋人たち