【鹿島】大岩体制発足後、リーグ戦4連勝。CB昌子が語る監督交代の真の効果は?

カテゴリ:Jリーグ

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2017年07月03日

「チーム内の競争は激しくなった」。

柏戦ではキャプテンマークを巻いた昌子。チームを観察する目や責任感のある発言に成長が窺える。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

[J1リーグ17節]柏2-3鹿島/7月2日(日)/柏
 
 石井正忠前監督から大岩剛監督に交代した鹿島が、新体制の初陣となった14節・広島戦から4連勝と目下絶好調だ。柏戦は白熱のシーソーゲームを3-2で制した。
 
「昨年のアウェーでのレイソル戦は前半から圧倒されていたけど、今回はそこまでじゃなかった。前半に失点したけど、チャンスもあったしネガティブではなく、ハーフタイムに監督も『失点以外は問題なかった』と言って、『これを続ければ必ず逆転できる』と送り出してくれた。それを信じた結果が出ました」
 
 CBで先発出場し、この試合でキャプテンマークを巻いた昌子源は柏戦をこう振り返る。その言葉からは、大岩監督への信頼が窺える。
 
 さらに選手起用にも大岩新体制の特長が表われている。
 
 柏戦では、前節の新潟戦で足首を痛めた植田直通が欠場。CBの代役にはボランチを主戦場とする三竿健斗が入った。さらに、石井体制では先発出場の機会がなかなか得られなかった中村充孝やレアンドロがスタメンに定着している。
 
 昌子も「石井さんの時に出番の少なかった選手、アツ(中村)とかが、剛さんが監督になってスタメンになった。そういうふうに調子が良ければ出れる」と、スタメンの変化を語る。
 
 しかし、ただ先発メンバーの顔触れが変わっただけではない。昌子の言葉を借りれば、「調子が悪ければすぐに外される。例えば、(土居)聖真は(大岩監督になってから)ずっと出ていたけど、今回はスタメンを外れている。そうやってチーム内の競争は激しくなった」
 
 こうしたチーム内競争は昌子にも刺激をもたらしている。「本職ではない健斗がCBで良いプレーをすると、僕や、今日はテレビで観ていたはずのナオ(植田直通)にとっては、すごい刺激になる」と話した。
 
 ACL敗退後に石井監督を電撃解任。就任初年度は、ナビスコカップ(現ルヴァンカップ)を制し、昨季は、天皇杯とリーグ戦で優勝、さらにはクラブワールドカップでも決勝でレアル・マドリーと熱戦を演じた。そんな好成績を残した指揮官を交代する荒療治に出た鹿島だが、今、着実に変化を遂げている。
 
 チーム内競争の激しさこそが、鹿島の強豪と言われる所以なのかもしれない。上昇気流に乗った常勝軍団から目が離せない。

【柏2-3鹿島 PHOTO】激闘の上位対決は逆転で鹿島が柏に勝利!

取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)
【関連記事】
【J1採点&寸評】柏2-3鹿島|勝敗を分けた個の力。MOMは反撃の狼煙を上げた鹿島のエース
【鹿島】永木が明かす移籍後リーグ戦初ゴールの真実。「狙っていないんですけど…」
【FC東京】7月8日の鹿島戦は大きな分岐点に!?  味スタで“ダブル”を達成できれば…
【鹿島】スーパーショットの金崎は喜び。「頑張ろう」と声をかけていた同世代の選手とは?
【黄金世代】第3回・小笠原満男「18歳の決断~なぜ常勝・鹿島を選んだのか」(#3)

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ