【磐田】好調を支える川辺駿と中村俊輔の幸せな関係

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2017年06月29日

「対戦したなかで最強の選手」。そう評していた中村俊の助力を得て成長。

川辺(左)と中村俊(右)の良好なコンビネーションが磐田の中盤を支えている。

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[J1リーグ16節]磐田2-0FC東京/6月25日/ヤマハ

 川又、アダイウトンのアベック砲でFC東京を下し、磐田がJ1で5年ぶりの3連勝を飾った。
 
「決めるべき選手が決めてくれているので、チームは本当に雰囲気がいい。周りの選手が前線のふたりを見る回数が多くなったのでチャンスが増えているし、それを結果につなげてくれるので、後ろの選手たちも苦しい時間に我慢ができている」と、勝因を語ったのは、2得点をアシストしたボランチの川辺駿だ。
 
 アタッカー陣の活躍もさることながら、その川辺と中村俊輔の攻撃の構成力やキープ力、守備の献身、そしてこのふたりの連係も、7位に浮上した磐田を支えているもののひとつだ。
 
 11分の川又の先制点は、右サイドで相手マーカーを翻弄しながらボールキープする中村俊が起点。すかさず寄っていった川辺は、一度は中央でマイナスの折り返しをもらう位置取りをしたが、中村俊がなおもタメを作るのを見て動き直し、外を周りパスを受けた。中村俊のクロスを警戒した相手守備陣の意識はゴール前に行っており、FC東京の室屋成は寄せきれず。川辺はフリーで難なくクロスを上げた。
 
 終盤、カウンターからの2点目もふたりが演出した。ボールを奪った大井健太郎から中村俊へボールが渡ると、川辺は一瞬直接もらう動きを見せたが、中村俊が相手を引きつけてから齊藤和樹に出すと察知するや、今度は離れる動きで齊藤からのワンタッチパスを引き出し、やはりフリーで丁寧なスルーパスをアダイウトンに送った。

 中村俊も川辺も、90分間、研ぎ澄まされた集中の中でプレーを続けている。ボールが足下にない時、たとえ遠くにある時でも、足を止めることも、頭の中でのプレーを止めることもない。そのなかで、細かなパス交換でチームの攻撃のリズムを生むなど、息のあったコンビネーションを見せている。また、特に川辺は中村俊との連係で、フリーでボールを受ける場面が増えた。
 
「サポートにいけば、欲しいところでパスをもらえる。相手は俊さんがボールを持つとそこに喰いついてくれるので、自分がしっかり考えて良いポジショニングさえとれば、プレッシャーをかいくぐることもできている。俊さんがいて、自分が得をしているところがある」と川辺は言う。
 
「対戦したなかで最強の選手」。昨季末、敵として対戦した中村俊を、川辺はそう評していた。1-5で敗れた横浜とのホームゲームでの中村俊は、「衝撃だった」と言う。
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