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【鈴木啓太×岩政大樹|前編】なぜ、下手くそでも代表になれたのか?「持っていない」ふたりの解答は

カテゴリ:連載・コラム

岩政大樹

2017年06月19日

明治大サッカー部のアドバイザーを務める鈴木氏は朝6時から…。

同学年のふたりによる対談。話題は多岐に渡った。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 サッカーの未来について考える。語る。
 今回から始まる対談連載の1回目は、鈴木啓太さんにお話を伺いました。
 
 私たちは同学年の35歳。サッカー界は狭い世界で、同学年の選手のことを少なからず意識してキァリアを過ごします。若い頃はライバル関係、歳をとるにつれて同志のような存在になります。
 
 ケイタ(ここからは、親しみを込めていつもの呼び名で記していきます)は浦和レッズで、私は鹿島アントラーズで、選手として最もいい時期を過ごしました。レッズの「ど真ん中」で、決して下を向くことなくいつも眼をまっすぐ前に向けて立ち、あのカッコイイ男が決してカッコつけることなく泥臭くプレーする姿にいつも刺激を受けていました。
 
 彼も私もチームの中心であったという自負を持っていますが、私たちは決して日向の存在ではなく、日陰であり、黒子でした。
 
 だから、私にとってケイタとは、手強いライバルであり、尊敬する人間であり、そして共感する同志でした。
 
 そんなケイタと一度語り合ってみたい。何を考え、何を想い、そして何を見てきたのか聞いてみたい。
 
 そんな思いを持ち続けてきましたが、やっと実現しました。
 
 1年半前にケイタは現役を引退し、私は選手兼コーチとしてプレーを続けています。一見、今は別の道を歩んでいるように見えるかもしれませんが、実は非常に似た毎日を送っています。いくつかの仕事を同時に回し、その中で時間に追われて日々を過ごしています。
 
 この道の先に何を見据えるのか。
 私たちの過去と、そして自らとサッカー界に描く未来像について語ってきました。
 
―――◆―――◆―――◆―――
 
岩政大樹 まずは、近況から聞かせてください。今は事業の立ち上げやサッカー関連の仕事など、いろいろと活動していますが、どういうスケジュールで動いていますか?
 
鈴木 だいたい土日はサッカー関連の仕事で埋まって、平日は明治大の学生たちをアドバイスする立場になったので、朝6時から……。
 
岩政 6時から!?
 
鈴木 そう。朝の6時から8時くらいまで明治大の練習を見て、それから仕事に行きます。あとは自分の事業をやっていたり、時々ゴルフの練習をしたり。そんな感じですね。
 
岩政 そのなかで一番、何のことを考える時間が多いですか?
 
鈴木 スケジュール管理ですね。今はコーチをしたり、事業をしたりと、自分のなかに人格がたくさんいる。整理しないと追いつきません。例えば、火曜日と水曜日に明治大のアドバイザーをする時は、そこでどんな練習をするか、どんなことを教えたらいいかを前もって考えます。他の仕事も同じで、スケジュールに乗っ取って頭を切り替えながらやっていくから、1週間前くらいから確認して準備しています。
 
岩政 選手の時は、ある程度チームがスケジュールを管理し、それに沿って動きますよね。それと比べて、今の居心地はどうです?
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