ミランでは失格の烙印…「本田圭佑インサイドハーフ」をイラク戦でそれでも強硬?

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年06月13日

イタリアの監督たちが問題視したフィジカル的資質は…。

シリア戦では30分ほどインサイドハーフを務めた本田。イラク戦はいかに? 写真:田中研治

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 日本時間で6月13日の21時25分キックオフのイラク戦(ロシア・ワールドカップ予選)で大きな注目を浴びているのが、本田圭佑の起用法だ。
 
 7日のシリア戦(親善試合)で本田は後半頭から登場し、当初は右ウイングでプレー。しかし、63分からは右インサイドハーフに入り、キープ力とパスワークで攻撃にリズムをもたらした。試合後にはチームメイトからも称賛の声が上がっている。
 
 イラク戦は怪我でそもそも招集外だった長谷部誠に加え、シリア戦で肩を痛めた香川真司の欠場が決定しており、さらに山口蛍と今野泰幸も怪我明けで状態が不透明と中盤がまさに緊急事態。そこで急浮上しているのが、「本田のインサイドハーフ」という案だ。
 
 しかし、日本代表でインサイドハーフを務めたのはシリア戦の30分のみ。2014年1月から3年半所属したミランでは、1分たりとも経験していないポジションだ。
 
 ミランでは起用されたポジションは、4-3-1-2ではトップ下、4-2-3-1や4-4-2、4-3-3では右サイドハーフ/ウイング。現在の日本代表と同じく中盤がどんなに駒不足に陥っても、ミランで本田が師事した歴代指揮官たち(クラレンス・セードルフ、フィリッポ・インザーギ、シニシャ・ミハイロビッチ、クリスティアン・ブロッキ、ヴィンチェンツォ・モンテッラ)は、一度として背番号10をインサイドハーフに置かなかった。スタメンではもちろん、試合の途中からでも試そうとすらしなかったのだ。
 
 本田のテクニックは際立ってこそいないが安定しているし、持久力もミランのトップグループに入るほどだった。しかし、イタリアの監督たちは、フィジカルと運動能力、つまり反射神経と瞬発力の不足を問題視した。インサイドハーフはサイドバックなどと並び、かなり頻繁な縦の上下動の動きが要求されるが、本田にはスタートダッシュとスピードが絶対的に欠けている。だからセリエAでは、「インサイドハーフでは失格」の烙印を押されていたのだ。
 
 それを考えれば、シリア戦のように途中出場で押し込んでいる時間帯が続くならばともかく、イラク戦でスタメン起用するのはリスクの高い選択肢にも見える。とはいえ、前述した通り、日本代表の中盤が文字通りの緊急事態にあるのは事実。はたして、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の選択やいかに……。

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