[J１リーグ14節]仙台 ３-０ 甲府／６月４日／ユアスタ
 
　仙台は前節の新潟戦で２ゴールを挙げたクリスランが３試合ぶりにスタメンに復帰。一方の甲府は、ウィルソンが昨季まで在籍した古巣相手に先発した。
 
　甲府はカウンターからチャンスを作る。15分、ウィルソンがドリブルで持ち運び、堀米勇輝へと繋ぎ、最後は松橋優が右足で狙うがボールは枠を捉えきれない。
 
　仙台は23分、永戸勝也の左からのクロスに石原直樹がヘディングで合わせるも、ゴール右へ外れる。30分にも永戸の正確なクロスに再び石原が頭から飛び込み、今度はしっかり枠を捉えゴールネットを揺らした。石原のJ1通算50ゴール目が決まり、仙台が先制する。
 
　追いつきたい甲府だったが、仙台の堅守の前にチャンスを作ることができない。前半は仙台が１点をリードして折り返す。
 
　後半に入り60分、阿部翔平が永戸に危険なチャージを見舞い一発レッド。甲府は数的不利での戦いを強いられる。66分、甲府は兵働昭弘を下げてドゥドゥを投入し１点を奪いに行く。
 
　仙台は69分、西村拓真のクロスを石原がスルー、フリーになったクリスランが狙うが外れる。しかし、その直後の70分、永戸のクロスが甲府DFに当たったこぼれ球をクリスランが押し込み、追加点を奪う。
 
　仙台はその後も猛攻を仕掛ける。81分、右サイドを深くえぐった西村の折り返しを途中出場の梁勇基が流し込み、リードをさらに広げる。
 
　甲府は77分、堀米に代えて道渕諒平、82分には小椋祥平を下げオリヴァー・ボザニッチを投入し、交代カードを使い切る。
 
　試合はそのまま３-０で終了。終始相手を圧倒した仙台は勝点を20に伸ばし、鳥栖を抜いて暫定10位に浮上した。一方の甲府は、阿部の退場後は決定機を作ることができず、勝点を14から伸ばすことができなかった。