【U-20ベネズエラ戦プレビュー】16強超えへの鍵は守備! 岩崎と2トップを組むのは…

カテゴリ:日本代表

橋本啓(サッカーダイジェスト)

2017年05月30日

日程的にはベネズエラにややアドバンテージが。

決勝トーナメント1回戦・ベネズエラ戦予想布陣

画像を見る

 グループリーグを3位で突破した日本は5月30日、ベネズエラとの決勝トーナメント1回戦に臨む。

 イタリアとのグループリーグ3戦目から中2日で迎えることもあり、「3試合をしてきているので、(身体が)重いのは当たり前」(内山篤監督)と疲労感は隠せない。しかも日程面では、中3日で迎えるベネズエラにややアドバンテージがある。

 そのベネズエラは、ドイツ、バヌアツ、メキシコと同居したグループリーグを1位で突破。3試合をすべて無失点に抑えたうえ、10得点を奪った攻撃力も見逃せない。破壊力とスピードを兼ね備えた前線は、ここまで4得点を挙げて得点ランクトップに立つコルドバ、スペインのラス・パルマスBでプレーするペーニャ、A代表歴もあるペニャランダらの個人技には十分な警戒が必要だろう。

 加えてベネズエラは「早い時間での得点が多い」(中山雄太)のも特徴的なだけに、立ち上がりの失点が目立っている日本としては、守備陣の奮起が不可欠。集中力を保ち、粘り強く耐え切ったうえで「失点は前後半の最後の方で多い」(中山)相手の隙を上手く突きたい。

 先発の顔ぶれは、「フレッシュな選手を含めて、相手も見ながら(選ぶ)」(内山監督)と明言したなかで、前線ではここまでの出場機会がウルグアイ戦の終盤2分間に限られていた髙木彰人に出番が回ってきそうだ。

 ベネスエラ戦の前日練習では、岩崎悠人と2トップでコンビを組み精力的にプレー。本人が「このチームにおいて、公式戦でFWを務めるのはあんまり記憶にない」と言うように、代表では主にサイドハーフを任されてきたが「チームでも(FWを)やっている」(内山監督)こともあり、問題はないだろう。

 むしろ髙木は「練習の時にFWの位置で呼ばれた時はやっぱり嬉しかった」と歓迎しており、縦への突破力やシュートセンスの高さはゴール前でより生かしやすくなるはずだ。フレッシュな状態で臨める点もありより期待感は膨らむ。

 また攻撃陣では、イタリア戦で2ゴールを挙げた堂安律にもやはり注目が集まる。独特なステップを刻む巧みなドリブルは世界でも十分に通用することは証明済みで、いかに前を向いてプレーできるかもひとつのポイントだろう。

「怖いところに入って行ければ、簡単に点が取れるのは分かってきた」と、試合を重ねるごとに自信を付けているのは実に頼もく、自らが得点した南アフリカ戦、イタリア戦のように、チームを救う活躍に期待したい。

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
【関連記事】
【U-20展望】ベネズエラに勝てば、次の相手はアメリカ?日韓戦が実現するのは早くても…
【日本2-2イタリア|採点&寸評】“ドッピエッタ”の堂安がMOM!初先発の遠藤、杉岡も躍動
【U-20】世界に打電された「DOAN」~各国メディアはイタリア戦をどう報じたのか
【U-20 グループリーグ総括】3試合で5失点。『アジア無失点』のメッキが剥がされ浮き彫りになった真の守備力
【小宮良之の日本サッカー兵法書】強国に比肩する技術を持つ日本がU-20W杯で勝ち続けるには!?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ