グアルディオラに次いで歴代2位タイの好成績。
今シーズン限りでバルセロナの監督を退任するルイス・エンリケは、5月27日にコパ・デル・レイ決勝でアラベスを3-1で破り、大会3連覇を達成。バルサの監督として獲得したメジャータイトルの数を「7」に伸ばした。
その内訳は、リーガ・エスパニョーラ優勝が2回、チャンピオンズ・リーグ優勝が1回、コパ・デル・レイ優勝が3回、クラブワールドカップ優勝が1回となる。
そもそもメジャートーナメントを5回以上制したバルサの監督は、全51人の中で4人しかいない。1958年からの2シーズンを皮切りに、バルサを三度率いたエレニオ・エレーラ(5回)、1988年から8シーズンに渡り指揮を執ったヨハン・クライフ(7回)、2008年から4シーズン率いたジョゼップ・グアルディオラ(9回)、そしてルイス・エンリケだ。
L・エンリケは3年で7タイトルを獲得。グアルディオラが最初の3年で奪ったメジャータイトルの数が同じく「7」で、御大クライフがその「7」に到達するのに6年かかったことを考えれば、いかに偉大な記録かがわかるだろう。なにより彼は、グアルディオラ同様、就任1年目に3冠を達成するというミラクルも起こしているのだ。
「縦に速いフットボールを取り入れ、伝統のポゼッションスタイルを蔑ろにした」
L・エンリケに対して、そうしたマイナスのイメージを持つファンやメディアは少なくない。実際、スタイルに関する論争は3年間絶えず続き、記者会見ではたびたび緊迫したやり取りが見られた。
それでも、最強の攻撃ユニット「MSN」を作り上げたのは紛れもなく彼の功績だった。圧倒的な破壊力を誇ったエンリケ・バルサは、3シーズンの全公式戦176試合で509ゴールを奪取。1シーズン平均169.7ゴールは、4シーズンで626ゴール(1シーズン平均156.5ゴール)を挙げたペップ時代をも凌駕する。
今シーズンのパリSG戦の大逆転劇に代表されるように、感動的な試合も少なくなかった。昨シーズンには故障明けのリオネル・メッシを後半途中までベンチに置きながら、宿敵R・マドリーに敵地で4-0の大勝を飾っている。
「私を信頼してくれたクラブに感謝したい。忘れられない3年間だった」
退任会見でそう語ったL・エンリケ。記憶にも記録にも残る真の名将だ。
なおバルサは5月29日、アスレティック・ビルバオを率いていたエルネスト・バルベルデの新監督就任を発表している。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
その内訳は、リーガ・エスパニョーラ優勝が2回、チャンピオンズ・リーグ優勝が1回、コパ・デル・レイ優勝が3回、クラブワールドカップ優勝が1回となる。
そもそもメジャートーナメントを5回以上制したバルサの監督は、全51人の中で4人しかいない。1958年からの2シーズンを皮切りに、バルサを三度率いたエレニオ・エレーラ(5回)、1988年から8シーズンに渡り指揮を執ったヨハン・クライフ(7回)、2008年から4シーズン率いたジョゼップ・グアルディオラ(9回)、そしてルイス・エンリケだ。
L・エンリケは3年で7タイトルを獲得。グアルディオラが最初の3年で奪ったメジャータイトルの数が同じく「7」で、御大クライフがその「7」に到達するのに6年かかったことを考えれば、いかに偉大な記録かがわかるだろう。なにより彼は、グアルディオラ同様、就任1年目に3冠を達成するというミラクルも起こしているのだ。
「縦に速いフットボールを取り入れ、伝統のポゼッションスタイルを蔑ろにした」
L・エンリケに対して、そうしたマイナスのイメージを持つファンやメディアは少なくない。実際、スタイルに関する論争は3年間絶えず続き、記者会見ではたびたび緊迫したやり取りが見られた。
それでも、最強の攻撃ユニット「MSN」を作り上げたのは紛れもなく彼の功績だった。圧倒的な破壊力を誇ったエンリケ・バルサは、3シーズンの全公式戦176試合で509ゴールを奪取。1シーズン平均169.7ゴールは、4シーズンで626ゴール(1シーズン平均156.5ゴール)を挙げたペップ時代をも凌駕する。
今シーズンのパリSG戦の大逆転劇に代表されるように、感動的な試合も少なくなかった。昨シーズンには故障明けのリオネル・メッシを後半途中までベンチに置きながら、宿敵R・マドリーに敵地で4-0の大勝を飾っている。
「私を信頼してくれたクラブに感謝したい。忘れられない3年間だった」
退任会見でそう語ったL・エンリケ。記憶にも記録にも残る真の名将だ。
なおバルサは5月29日、アスレティック・ビルバオを率いていたエルネスト・バルベルデの新監督就任を発表している。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部