香川、ドルトムントで4度目のタイトル獲得! DFBカップ5年ぶり4度目の優勝!!

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年05月28日

前後半ともに失点後のフランクフルトは実に効果的に攻めたが…

自身2度目のDFBカップ制覇。5年前の決勝戦では、自身のゴールとアシストで、ライバルのバイエルンを5-2で下した。 (C) Getty Images

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警告:フ=ガチノビッチ(38分)、フラデツキー(66分)、アブラハム(69分)、レビッチ(87分) ド=デンベレ(90+4分) (C) SOCCER DIGEST

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 5月27日(現地時間)、DFBカップ決勝が行なわれ、ドルトムントが5年ぶり4度目の優勝を果たした。

 過去3シーズン連続で決勝敗退を喫しているドルトムントは、雪辱を果たすとともにタイトル獲得でシーズンを締めたいところ。一方のフランクフルトは、ヨーロッパリーグ(EL)出場権を得るためにも、29年ぶりの優勝が必要だった。
 
 決勝戦らしい雰囲気のなかで始まった試合は、開始直後からドルトムントが攻勢に立つ。そして8分には、右サイドでピシュチェクの縦パスを受けたデンべレが、鋭い切り返しでDFをかわし、角度のないところからゴール左上隅に決めて先制ゴールを奪った。
 
 ブンデスリーガでは3位のドルトムントと11位のフランクフルトの対決だけに、このまま前者が主導権を握ったまま試合が進むかと思われたが、フランクフルトはここから攻撃のギアを上げて相手陣内に攻め入っていく。
 
 20分にレビッチの左からのクロスをチャンドラーが頭で合わせ(枠外)、26分には右サイドの速攻からチャンスを掴むと、バルトラのコントロールミスでボールを得たレビッチが角度のないところから強烈なシュート(GK正面)を放つなど、チャンスを積み重ねていく。
 
 そして29分、ショートカウンターからガチノビッチが出したスルーパスでレビッチが抜け出し、GKとの1対1を制して、フランクフルトは同点とすることに成功した。
 
 さらに活気付いたフランクフルトは、39分にもレビッチとの壁パスで抜け出したセフェロビッチが、ポストに当たる惜しいシュートを放つなど、追加点の可能性も大いに感じさせる。
 
 一方、ドルトムントは先制以降、効果的な攻撃はほとんど見られず。香川は序盤こそゴールに近い位置でプレーしていたものの、徐々にポジションを下げ、守備での仕事が増えていった。
 
 16分にスルーパスでセフェロビッチが抜け出そうとしたのを、スライディングで阻止したプレーは見事だったが、本来の仕事は果たせないまま、前半を終えた。
 
 後半、ドルトムントはシュメルツァーとロイスを下げてプリシッチとカストロを投入。そして開始から積極的に仕掛け、46分にデンベレが右サイドをスピードで抜け出し、惜しいシュートを放った。
 
 選手交代が奏功して攻撃が活性化し、香川も前めの位置でプレーできるようになる。50分には、左サイドでボールをキープし、ゲレイロに渡してペナルティーエリア内に侵入すると、ギンターからのパスが渡って決定機を迎えた(シュートはしっかりミートせず)。
 
 63分には、デンべレが右サイドからエリア内に深く入り込んで浮き球のクロスを上げる。逆サイドで待ち受けたオーバメヤンがこれをバイシクルで合わせたが、フランクフルトはファビアンがゴールライン上で、ポストに当てながらもクリアした。
 
 一進一退の攻防が続く後半だったが、試合が動いたのは67分。ゲレイロがエリア内に入れた浮き球の縦パスを受けたプリシッチがGKフラデツキーに倒され、ドルトムントがPKを獲得したのだ。これをオーバメヤンは「パネンカ」でゴール中央に流し込み、勝ち越しゴールを決めた。
 
 再度、ドルトムントがリードを奪ったが、前半同様、ここからフランクフルトが再び効果的なプレーを頻繁に見せるようになり、幾度も相手ゴールに迫っていく。ボールを奪ってから素早くパスを繋ぎ、後方からのロングパスに対してしっかりキープしてチャンスに結び付けた。
 
 80分あたりには、立て続けにシュートを放ったフランクフルトだが、いずれも枠を外れるか、GKの正面に飛び、前半のように同点ゴールを挙げることはできない。
 
 ドルトムントは、85、86分とオーバメヤンが得点機を迎えるも決められなかったが、アディショナルタイム4分を含む残り時間でリード守り切り、ついに待望の歓喜の瞬間を迎えた。
 
 DFBカップでは5年ぶり、全タイトルでは3年ぶり(14年のドイツ・スーパーカップ以来)の優勝に、試合後の選手、スタッフは大いにはしゃぎ、喜びを爆発させた。
 
 歓喜の輪のなかには、当然ながら香川の姿もあった。彼にとっては、ドルトムントでの4度目のタイトル獲得だ。
 
 今シーズン、ベンチに座り続ける苦しい時期もあったが、終盤戦で復調し、常に相手に脅威を与える存在としてハイパフォーマンスを維持した彼は、笑顔でシーズンを締めることができた。
 
 なお、この結果により、ELの残り1枠はリーガ7位のフライブルクに渡っている。

【ハイライト動画】フル出場の香川は攻守に奮闘!ドルトムントが5年ぶりのDFBカップ制覇!

チーム内の問題やテロなどのアクシデントにも見舞われたりと、大変なシーズンを過ごしたドルトムントだが、最後はタイトル獲得の喜びに誰の顔にも笑顔が浮かんだ。 (C) Getty Images

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