バルサに続いて2チームが年間100ゴール! R・マドリーは8年連続!

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2017年05月16日

100点目を決めたのは…C・ロナウドではなく少々意外な選手。

5月14日のセビージャ戦で今シーズンの100点目を決めたのは、ゴールを奪うより演出するほうが得意なクロース。左からの折り返しを右足アウトで巧みに合わせ、ファーサイドのネットに流し込んだ。(C)REUTERS/AFLO

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 シーズン佳境の欧州各国リーグで、新たに2チームが年間100得点を達成した。すでに4月末に大台に乗せているバルセロナに続いたのは、その宿敵レアル・マドリー、そしてリーグ・アン(フランス1部)のモナコだ。

 5月14日、4位セビージャとの重要な一戦に臨んだR・マドリーは、開始10分にDFナチョの機転の利いたシュート――敵の陣形が整う前にペナルティーエリアのすぐ外から直接FKを決めた――で幸先よく先制すると、その後にエースのクリスチアーノ・ロナウドが2点を奪取。さらに3-1で迎えた84分にトニ・クロースがダメ押し点を挙げ、これが今シーズンのリーガ・エスパニョーラにおける100点目となった。

 R・マドリーの100点越えはこれで8シーズン連続である。8シーズン前といえば、クリスチアーノ・ロナウドがマンチェスター・Uから移籍してきたシーズン。このサッカー史に残るスーパースコアラーの存在あっての偉業達成であるのは間違いない。

 R・マドリーの選手たちにとって、100点到達よりもはるかに重要だったのがこの試合の勝利である。バルサとの熾烈な優勝争いを制するためには、このセビージャ戦が大きな関門だったからだ。残り2試合の相手は、いずれも中位のセルタ(13位)とマラガ(11位)。このふたつのアウェーゲームを1勝1分けで乗り切れば、自力での5シーズンぶりのリーガ優勝が決まる。

 一方のモナコは、同じ5月14日のリール戦で大台に到達した。前半終了間際にその記念すべきゴールを決めたのは、ポルトガル代表の技巧派MF、ベルナルド・シウバだ。チームにとってはこの試合の2点目で、価値ある追加点だった。

 もっとも、観衆を魅了したのは決めたB・シウバではなく、そのゴールをアシストしたキリアン・エムバペだった。ヨーロッパで話題沸騰の18歳の神童は、右サイドのB・シウバからのパスを受けてペナルティーエリア内に進入。対峙するDFを高速のステップワークで翻弄してかわし、ゴール前に詰めていたB・シウバに正確な折り返しのパスを送ったのだ。

 この試合で4-0の快勝を収めたモナコは、これで事実上リーグ・アン優勝が決定した。残り2試合に連敗し、なおかつ2位パリSG(モナコより1試合多く消化している)が最終戦に勝つと勝点で並ばれるが、パリSGに対して得失点差で17点の大差をつけており、逆転される心配はほとんどない。

 既述のようにR・マドリーの100点越えは8シーズン連続で、またバルサは6シーズン連続。バルサは2008-09シーズンにも達成しており、この10年で7回目となる(R・マドリーは10年で8回)。

 しかし、スペインの両雄が毎シーズンのように達成しているこの記録は、実のところ途轍もない偉業である。過去10年、欧州5大リーグでこの2チーム以外に大台に乗せたのは、今シーズンのモナコを含めて5つしか例がない。そのうち3回はプレミアリーグで、09-10シーズンのチェルシー(103点)、13-14シーズンのマンチェスター・C(102)とリバプール(101)が達成。あとは昨シーズンのリーグ・アンでパリSGが102点を挙げている。

 ブンデスリーガでは、12-13シーズンにバイエルンが98得点をマークしており、他の4リーグより試合数が4つ少ない事実を踏まえれば100点と同等の価値があるだろう。実際に100点越えを果たしたのは、1971-72シーズンのバイエルン(101点)が最後である。

 セリエAに至っては、もう70年近く大台に到達したチームはない。1950-51シーズンに、ミラン(107点)、インテル(107点)、ユベントス(103点)の3強が揃って達成して以来、イタリアからは1チームも出現していないのだ。残り1試合となった今シーズンはナポリが86ゴールを叩き出しているが、2000年以降ではこれが最多である。

 リーガは、例えばプレミアリーグほど各クラブの力が拮抗しておらず、R・マドリーとバルサにアトレティコ・マドリーを加えた3チームと他のチームとの格差が大きいため、大量点を奪いやすいのは確かだ。しかし、だからといって毎シーズン100ゴールを挙げられるものではないだろう。それぞれC・ロナウド、リオネル・メッシというモンスターを擁する近年のR・マドリーとバルサが、歴史的に見ても異次元の得点力を誇っているのは間違いない。

文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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