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鹿島に敗れるもタイメディアは軒並みムアントンを称賛。“タイのメッシ”には「北海道でも上手くやっていける」

カテゴリ:Jリーグ

佐々木裕介

2017年05月12日

札幌の社長やGMも観戦に訪れたことを報道。

今夏、札幌への期限付き移籍が決まっているチャナティップ(18番)。テクニカルな足技はJでも話題になりそうだ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ最終節、タイ王者のムアントン・ユナイテッド(以下、ムアントン)は、鹿島アントラーズと“首位通過”を懸けて対戦した。
 
 すでに前節、ノックアウトステージへの勝ち上がりを確定している両者の戦い、先だって前夜にはグループGの順位が確定し、組み合わせが見えた上での試合となり、勝ち抜け順位にも注目が集まった。
 
 カシマスタジアムは小雨、平日開催も重なり、ファンの入りも芳しくないなか、ムアントンは19分に鈴木優磨のゴールで鹿島に先制を許してしまうが、前半アディショナルタイムにティーラシン・デンダー(以下、ムイ/彼のニックネーム)のファインゴールで応戦する。
 
 しかし60分、鈴木に再びゴールを許し1-2とされると、その後の抵抗むなしく敗戦。試合終了の笛は、ムアントンのラウンド16の相手が川崎フロンターレに確定した合図でもあった。
 
「ムアントンが1-2で敗戦。ムイの華麗なるキック。ACLラウンド16は川崎フロンターレと戦うことに」【サイアム・スポーツ】
「ムアントン、ACLグループリーグ無敗記録が破れようとも、一生懸命に戦った」【Four Four Twoタイランド】
「Jクラブとの対戦経験があるからこそ、チャナティップは北海道でも上手くやっていけると信じている」【Goal.comタイランド】
 
 試合後のタイメディア各社の見出しである。本文も含め、軒並み敗戦への悲観的な批評はなく、賞賛やノックアウトラウンドを見据えたものが多かった。
 
 タイ大手スポーツメディアの『サイアム・スポーツ』は、2月国内リーグの試合で右足首を骨折したタイ代表MFのサーラット・ユーイェンが、予定よりも早い復帰を視野に入れ、練習を再開していると伝えた。
 
 またインターネットメディアの『Goal.comタイランド』は、北海道コンサドーレ札幌の社長やGMが観戦に訪れたことを写真付きで報道。“タイのメッシ”と言われるチャナティップをメインに持ってくる辺り、タイでも彼の日本移籍が高い注目を集めている証だろう。
 
 また取材に訪れていた『サイアム・スポーツ』のワッサポン・ピントーン記者にも話を聞いた。
 
――試合を振り返っての感想を聞かせてください。
 
「ノックアウトステージへ進出を決めているチーム同士の試合でしたが、消化試合にはならず、ともに100パーセントの力でぶつかり合っていたと思います」
 
――ラウンド16の対戦相手が見えていた状況での試合、私としては広州恒大より川崎との対戦の方がやり易いと思っていたのですが、その辺りはどう考えていましたか?
 
「グループGにおいて、広州恒大と川崎が2試合ともに引き分けた事実を知っています。つまり力が拮抗しているチーム、どちらと当たっても難しい勝負になると考えていました」
 
――相手に先制された展開で、そのまま試合は動かさないだろうと思っていたのですが、前半終了間際のムイのゴールが決まり1-1、私には意外に感じたのですが。
 
「彼らは消化試合の為に鹿島まで来た訳ではないということでしょう。それにしてもムイのスーパーゴールは素晴らしかったでしょう?(笑)」
 
 月曜早朝に成田国際空港へ降り立って丸3日の日本滞在となったムアントンだったが、チームは成田山新勝寺や鹿島神宮への観光に足を運び、また居酒屋やファミレスで日本食を頬張り嬉しそうにする画も垣間見られた。まるでグループ観光客の様、日本人からすれば「やる気があるのかよ」とダメ出ししたくもなるのだが、これもすべてタイ式故のこと。逆にぶれなかったタイ版ドリームチームの行動に、筆者は思わず笑みをこぼした。
 
 今回ムアントンは、私が認識しているかぎりで、レギュラー選手4名が帯同していない(2名は累積、2名は怪我と聞いた)。また再び今月末、彼らはラウンド8への切符を奪いにベストメンバーでやってくることだろう。
 
 次回は必勝祈願に川崎大師にでも行くのだろうか。彼らの滞在中の行動から本気度が見えてくるかも知れない。
 
取材・文:佐々木裕介
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