印象的だったのは真っ黒に日焼けした姿。
5月7日正午、リーガ・エスパニョーラ・セグンダディビシオンのCDテネリフェ対ルーゴ戦がキックオフされた。
【柴崎岳PHOTO】テネリフェでのプレー&オフショットを厳選!
1925年建設のクラシックなスタジアム。その地下通路から、柴崎岳は最後に現われた。
ここまで4試合勝利なし。昇格プレーオフ圏内ぎりぎりの6位まで順位を落とすなかでの大一番に、彼だけでなく、チーム全員の表情がどこか固く見えた。
しかしゲームがスタートすると、柴崎の表情は一変。中盤左の位置を中心に90分間、運動量を落とすことなく走り、消えている時間帯はほぼ皆無だった。
ガムを噛み、表情を変えずにラストパスを通す。ゴールを奪わんとスライディングで食らいつき、外すと芝をたたいて悔しがる。ゲーム中はキャプテンのスソに対しても遠慮せず怒鳴り、セットプレーはほとんど自分で蹴りに行った。
「こっちに寄越せ!」という手振り、後半に体温が上がってくるとユニホームの袖を肩に挟む癖までも、以前とまったく変わらない。
試合はテネリフェが2-1で勝利。5試合ぶりに貴重な3ポイントを挙げて5位に浮上し、柴崎自身にとっては2試合連続のフル出場となった。
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テネリフェではこの季節、試合のない日の練習は朝10時から行なわれることが多い。
練習場や試合当日のスタジアムですら、サポーターは選手と同じエリアに入ることができる。選手も友だちと接するように、自分からサポーターに話しかけるような間柄だ。
ルーゴ戦の前日、柴崎は練習開始の約1時間前、チームスポンサー支給の車を自分で運転してやってきた。
印象的だったのは真っ黒に日焼けした姿だった。夏場でも、ここまで黒い彼を見たことがなかったからだ。スペインとはいえ、テネリフェ島は位置的に北アフリカのモロッコに近い。強い日差しの下で精力的にトレーニングを続けている証だ。
この日も、GAKUが練習場から出てきたのは、いちばん最後だった。
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