【川崎】中村憲剛が語るチームの変化。苦しんだチームを蘇らせた指揮官の言葉とは?

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2017年05月10日

4-0での快勝に中村は2アシストで貢献。

試合後、ガッツポーズを見せる中村。サポーターと喜びを分かち合った。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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[ACL6節]川崎 4-0 イースタンSC/5月9日/等々力

 3位で迎えたACLのグループステージ最終戦。勝てば決勝トーナメント進出を手中に収められる川崎は序盤からグループ最下位のイースタンSCを攻め立てた。そして28分には車屋のクロスをハイネルがヘッドで合わせて先制ゴールを奪うと、45分には谷口、49分には長谷川、53分には奈良が続き、4-0の快勝に成功。他会場で行なわれた広州恒大と水原三星のゲームは2-2のドローに終わり、川崎は1位でのグループステージ突破を決めた。

 
 初戦から4分けと、なかなか勝星を掴めなかった川崎は、第5戦の水原三星戦、そして今回のイースタンSC戦と、最後の2連戦に連勝して決勝トーナメント進出を決めた。この結果に中村も素直に喜びを語る。
 
「嬉しいです。最初は4分けと、なかなか苦しいというか、ちょっとモヤモヤしたなかでやっていたので。ただ、最後に追い付いたアウェーでの広州戦(アウェーでの第3戦。終了間際の小林のPKで1-1に追いついた)など、自分たちで勝点を手繰り寄せたので、みんなで掴んだ予選リーグ突破だと思います」
 
 中村といえば、リーグ戦の直近2試合を腰痛により欠場していた。この試合も出場が不透明であったが、先発でピッチに立つと、CKから2アシストと、チームを力強く牽引した。この司令塔は、序盤戦は苦戦を強いられたチームが変化した背景には、今季就任した鬼木監督の言葉があったとも話す。
 
「(僕らは)ボール持ってなんぼという話をオニさん(鬼木監督)がしてくれて、(9節の)清水戦(2-2。ACL第5戦の水原三星戦直前のゲーム)からそういう試合をできた。本来は自分たちがボールを持つというところに特化しないと、このチームはダメだと思う。

 これまではそれにプラスでして守備のところをオニさんが丹念に植え付けてくれていたけど、ボールを持つ、(相手を)外すというところがピンボケをしていた部分があった。でも、ボールを持つところから始めようという話があって、選手たちの意識も変わった。球際のところなども継続してできているので、少しずつ成長していると思います」
 
 鬼木監督の下で新たなスタートを切り、新加入選手との融合、怪我人の続出など、チームは様々なハードルを少しずつ乗り越え、ACL決勝トーナメント進出という結果を得た。

「色々な引き出しはこの苦しい1、2か月を経て増えていると思う」という中村の言葉には、これまで以上に自信が溢れていた。
 
【川崎 4-0 イースタンSC PHOTO】4ゴールで勝ち、グループリーグ首位通過!

取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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