元セレソンの「狂犬」が相手選手にパンチ! スタンドでは両サポーターも大乱闘…

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年04月28日

好ゲームに泥を塗った大乱闘の原因は?

ミエールに強烈な一撃を見舞ったF・メロ。暴力に至った理由は人種差別的発言を受けたらからともされている。 (C) REUTERS/AFLO

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 現地時間4月26日、ウルグアイのモンテビデオでコパ・リベルタドーレスのグループステージ第4節、ペニャロール対パルメイラス戦が行なわれた。
 
 試合は前半に2点を失ったアウェーのパルメイラスが、後半に3点を奪って3-2で勝利。ブラジルの名門はグループ首位を堅持し、決勝トーナメント進出をほぼ手中に収めている。
 
 しかし、この好ゲームの最大のハイライトとなってしまったのは、ピッチ内外で繰り広げられた試合後の大乱闘だった。ブラジル・メディア『グローボ』や英紙『サン』など各国メディアが暴動の模様を伝えている。
 
 試合終了直後、パルメイラスのGKフェルナンド・プラスとペニャロールの複数人が口論に。すると、これとは別の場所でパルメイラスのフェリペ・メロが、相手MFのマティアス・ミエールの顔面にパンチをクリーンヒットさせる。
 
 この元ブラジル代表MFの明らかな暴行に対して、ペニャロールの選手たちが激怒。逃げるF・メロを羽交い絞めにせんばかりの猛烈な勢いでピッチ脇まで追い詰めたのだ。彼はなんとかロッカールームへと引き上げたが、一連の騒ぎはスタンドにも波及する。
 
 ペニャロールの選手たちが、F・メロに一発見舞おうと相手ロッカールームへ乗り込もうかとしている時だった。スタンドでは両軍のサポーターが殴り合ったり、椅子の投げ合ったりという暴動が起こったのだ。
 
 この騒がしいスタンドを見たペニャロールの選手たちは、我に返ったように急いでスタンドへと出向き、自軍サポーターに冷静になるよう声掛け。結局、警察も介入して事態は収拾した。
 
 グローボなど複数のブラジル・メディアによれば、“ピットブル(狂犬)”の愛称を持ち、気性の荒いことで知られるF・メロだが、今回相手を殴った原因は両チームの前回対戦にあるという。
 
 同メディアは、月12日に行なわれた試合で、メロがペニャロールのクリスティアン・ロドリゲスに「猿」と人種差別的発言を受けたことに原因があるのではないか? というのだ。
 
 当人が明かしたところによれば、その試合では「C・ロドリゲスに長いこと猿と呼ばれていた」という。しかし、F・メロはその後、「彼は間違いを認め謝罪した」と和解していたことを口にしていただけに、今回の暴行は別に理由がありそうだが……。
 
 サン紙はパルメイラスのエドゥアルド・バプティスタ監督の試合後のコメントを紹介している。
 
「我々がピッチを離れようとした時、トンネル(出口)は閉じられた。そして警備員は我々が出ようとするのを止めたんだ。自分たちの安全を自分たちで守るしかなかった。最悪の状況は避けれたけど、嘆かわしいものだったよ」
 
 この指揮官の言葉を聞く限り、ペニャロール側の対応に不備があったことは言うまでもないだろう。ちなみにこの騒動に対してCONMEBOL(南米サッカー連盟)は現時点で声明などは出していない。
 
 一体、何が原因で生まれた騒動なのか? その答えはいまだ闇の中だ。いずれにしても、言うまでもなく両チームの乱闘はスポーツマンらしからぬ行為。猛省してもらいたい。
 

ピッチ内での乱闘を見て、血が騒いだのか? スタンドでも両サポーターが入り乱れる大騒動に発展した。 (C) REUTERS/AFLO

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