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「俺は必要とされているのか?」元“赤い彗星のエース”中島賢星が涙のプロ初得点を奪うまで

カテゴリ:Jリーグ

安藤隆人

2017年04月27日

圧倒的な攻撃力を誇るアタッカーが見せた献身的でクレバーなプレー。

苦悩の日々を経て掴んだプロ初ゴール。試合後のヒーローインタビューでは涙を見せる一幕も。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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「俺もいるぞ!」
 
 そう自己主張をしているようだった。
 
 4月26日に開催されたルヴァンカップのグループステージ3節。Bグループの横浜F・マリノス対アルビレックス新潟の一戦で、ボランチでスタメン出場した中島賢星は、攻守において抜群の存在感を放った。

 
 東福岡高時代は攻撃的MFとして、ゲームをコントロールしながら、果敢に前線に飛び出してゴールを奪う派手なタイプの選手だったが、この試合では4−4−2のボランチとして、中盤の底でスペースを埋める動きをしながら、ミドルエリアでのスプリントを何度も繰り返し、攻守を繋ぐ黒子のプレーに徹していた。
 
 圧倒的な攻撃力を誇っていた一方で、守備が課題だった高校時代。プロに入ってからも、守備面での適応に苦しんだ。その中で中島は試行錯誤を繰り返したのだろう、この試合で見せた守備は非常に献身的で、かつ質が高かった。
 
 相手のアタッカーに自由を与えないように身体を寄せ、誰よりもセカンドボールに先に到達をする。そして一度ボールを持てば、持ち前の正確なキックでテンポ良く配球し、あるいは縦への推進力を活かして、ボールを前に運んで行く。
 
 もちろん彼の持ち味である最終局面でのアイデアや力強さも色褪せていない。この試合のファーストシュートは、左からのクロスにファーサイドのスペースにスルスルと潜り込んだ中島のボレーシュートだった。21分にも自身のスルーパスの跳ね返りを拾って、強烈なミドルシュートを放つ。37分にはMF前田直輝のパスを受けて再びミドルシュート。45分にはバイタルエリアのこぼれ球にいち早く反応し、鋭い出足からワンタッチでMFバブンスキーへラストパス。いずれもゴールこそならなかったが、攻撃にもアクセントを加えた。
 
 前半は危なげないプレーで切り抜けると、後半は守備の進化が際立った。62分、ボールを保持した新潟MFのジャン・パトリックに、すかさずプレスバックを仕掛けてボールを奪うと、プレスに来たFW鈴木武蔵に対しても上手くボールを隠し、ファウルをもらった。このプレーに象徴されるように、後半は中島のプレスバックが冴えまくった。
 
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