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【G大阪】日本代表の僚友が「キレキレ」と激賞!若き“将軍”井手口陽介が面白くなってきた

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年04月22日

「ヤットさんに『残念、2万1やった』みたいな感じで」。

大宮戦は井手口(8番)のまさに独壇場だった。倉田との2ボランチで水を得た魚のごとく躍動した。写真:川本学

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[J1リーグ第8節]G大阪6-0大宮/4月21日/吹田S
 
 ピッチ上で示した圧倒的な存在感。はたして、あのハイパフォーマンスをどんな言葉で表現したらいいだろうか。
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 4-4-2システムの2ボランチでコンビを組んだ倉田秋は、こう証言してくれた。
 
「もうキレキレやったんで、自由にやらせてどんどん行かせるのがいいやろうと。思う存分やってましたね。僕はとにかく中盤のバランスを第一に考えて、今日は前に行きたいところでもグッと我慢してました(笑)」
 
 4月21日のガンバ大阪対大宮アルディージャ戦は、まさに井手口陽介の独壇場だった。
 
 この日のガンバは、直近のACLや大阪ダービーで採用していた3-5-2システムを見直し、心機一転を図る意味合いも込めて、4-4-2をスタート布陣とした。今季初だ。今野泰幸、ファビオ、アデミウソンと不動のセンターラインを怪我で欠き、遠藤保仁は週明けのACLを睨んでベンチに控え、長谷川健太監督は堂安律、泉澤仁、藤本淳吾を先発に登用。フレッシュな顔ぶれで悪しき流れを断つべく、ちょっとした賭けに出たのだ。
 
 不安と期待が入り混じるなか、キックオフ直後からエネルギッシュに躍動したのが背番号8だった。

 ここぞと決めたら一気にボールを奪い切れる機動力、守→攻の迅速かつ丁寧な切り替え、敵DF陣を翻弄するスペースへの効果的なフリーラン──。“俺がやるんだ”という決意に満ちたプレーで、鋭いフォアチェック&ショートカウンターの急先鋒となり、大勝を呼び込む原動力となった。
 
「久々の4-4-2で、自分としてはやりやすかったし、チームとしても攻撃、守備ともに切り替えが非常に上手くいきました。考えが共有できてましたね。すごくやりやすかったと思う」
 
 16分には、ゴールラッシュの口火を切る先制ミドルを叩き込んだ。本人は「枠に入ったらいいかなくらいの感覚で撃ちました」と謙遜するが、抑えの利いた鮮やかなグラウンダーショットだった。
 
 惜しくも数分の差でJリーグ2万ゴールのメモリアル弾とはならなかったが(個人的に前田雅文氏の1万ゴールも目の前で見たので達成してほしかった)、その事実は思わぬ人物からハーフタイムに告げられたという。
 
「(2万ゴールが懸かっているのは)知ってましたけど、特に意識とかはしてなかったですね。ハーフタイムにロッカールームで周りに『2万ゴールちゃうん?』とか言われましたけど、ヤットさんに『残念、2万1やった』みたいな感じで。がっかり? いや、そんなんは全然ないです」
 
 当然、自身のゴールには別次元の価値を見出していた。
 
「先制点を取られる試合が多かったんで、今日はこっちが先に取れたので良かった。そこから、早い時間帯に2点目(41分)も取れましたしね。結果につなげたという意味では、あれがすごく大きかったと思います」
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