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【新潟】初ゴール、初勝利にも平然…“落ち着き過ぎた”18歳新人・原輝綺が備える職人の自覚

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年04月17日

初ゴールの感想を問う記者に対し、原はしばらく沈黙し…。

開幕から7試合連続でスタメン出場する原。いまや新潟の不動のレギュラーだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 高卒ルーキーがJ1の舞台で出番を得ることは難しい。そして『出続ける』ことはその何倍も難しい。市立船橋高からアルビレックス新潟に加入した原輝綺は、開幕から7試合連続で先発出場を果たしている。
 
 背番号34の18歳は左サイドバックとして、7節・ヴァンフォーレ甲府戦(2-0)の完封勝利に貢献。11分にはCKから新潟の先制点も決めている。原は自身のプロ初ゴールとなった一撃について淡々と振り返っていた。
 
「練習でも(ファーサイドに新潟の選手が)固まって、そこに蹴るというのはやっていた。自分(の上)を超えた瞬間に、誰かが折り返してきてもいいように準備していた。あまりマークに付かれていなかった」
 
 確かに至近距離からフリーで決めた、イージーなシュートだったのかもしれない。ただメディアは彼の“初々しい喜びの声”に期待している。初ゴールの感想を改めて問う記者に対して、原はしばらく沈黙した上でこう語り始めた。
「まず勝ちたいという気持ちの方が大きかった。点を決めた後もあまり喜びに浸ることはなかった。まだ前半だったので、いい意味で次に切り替えて試合に入れたと思う」
 
 もちろんゴールを決めた喜びがゼロではない。原は「子どもの頃からJリーガーになりたいと思ってサッカーをやっていた。この舞台で初ゴールを決められたことは素直に嬉しい」と話を続けていた。それでも表情と口調は抑え気味で、18歳の少年とは思えないほど落ち着いた様子だった。
 
 原は開幕からしばらくはボランチとして、6節以降は左サイドバックとして先発している。高校時代もセンターバックなど様々なポジションでプレーしており、監督にとっては使い勝手のいいオールダウンダーだ。
 
 高校の同級生で、ディフェンスラインの相棒だった杉岡大暉も、同じようにJ2の湘南ベルマーレで出番を得ている。杉岡は2節・ザスパクサツ群馬戦(3-1)でプロ初ゴールを挙げており、原より40日以上早いタイミングだった。
 
 原は杉岡に対して「アイツはたぶん、この先のサッカー人生の中で、一生意識していく奴だと思う」とライバル意識を口にする。
 
 一方で、ゴールで先を越されたという悔しさは皆無だ。「あまりゴールを取りたいという欲はない。取れたらいいなくらいで。まずは自分のやることをやろうと思っていた。結果的に取れたから良かった」
 
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