因縁のFC東京×鳥栖は、終盤に計5点が生まれる壮絶ドロー。ただ、その実態は…

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2017年04月01日

フィッカデンティ監督曰く「点の取り合いで最後の20分は盛り上がったかもしれないが…」

途中出場のP・ウタカが2ゴール。3-1の時点で勝負あったかと思われたが……。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1リーグ5節]FC東京3-3鳥栖/4月1日/味スタ
 
 J1リーグ5節のFC東京対鳥栖が4月1日、味の素スタジアムで行なわれ、3-3のドローに終わった。
 
 かつてFC東京で師弟関係にあった篠田善之監督とマッシモ・フィッカデンティ監督の指揮官対決、また昨季まで鳥栖に所属した林彰洋とFC東京出身の権田修一によるGK対決――。因縁浅からぬ注目の一戦は、終盤に大きく動いた。
 
 0-1のビハインドで迎えた58分、FC東京は田邉草民に代えてピーター・ウタカを投入。昨シーズンのJ1得点王をピッチに送り込むと、このジョーカーがきっちりと仕事をした。

 まずは70分、阿部拓馬のクロスに合わせて同点弾を叩き込む。さらに、橋本拳人のゴールで2-1とした後の86分には、相手守備陣の連係ミスを突いてチームの3点目を流し込んだ。
 
 しかし、ここから鳥栖の反撃が始まる。88分にロングボールのこぼれ球を拾った鎌田大地が、右足でねじ込んで2-3。続く90分には、豊田陽平の落としにチョ・ドンゴンが反応し、GK林を出し抜くテクニカルなゴールを決めて同点に持ち込んだ。
 
 試合終盤に計5ゴールが入る怒涛の展開――。とはいえ、「点の取り合いで最後の20分は盛り上がったかもしれないが、お互いにいずれもミスが絡んだゴールだった」とフィッカデンティ監督が言うように、決して締まった試合ではなかったのが実情だ。
 
 鳥栖の2失点目はGK権田の軽率なファンブルで、3失点目はGKとDFのコミュニケーション不足によって奪われたもの。FC東京の2失点目も、DFとGKがお見合いして生まれたルーズボールが原因だった。
 
 フィッカデンティ監督が続ける。
 
「ただ、1-3で負けていいわけではない。追いついたのは良かったところだ」
 
 結果的に勝点1を分け合った形の因縁対決。ただ、アウェーで1-3から追いついた鳥栖のほうが、心理的には前向きになれるのかもしれない。

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