3月28日(現地時間)、ロシア・ワールドカップ予選が南米各国で行なわれ、アルゼンチンは0-2でボリビアに敗れた。
前節チリ戦でエースのメッシが審判に対して暴言を吐いたり、悪態をついたりしたということで、4試合出場停止という厳罰。加えて、イグアイン、マスチェラーノ、オタメンディら主力4選手が累積警告、メルカドは怪我と、アルゼンチンは前節と比べて大きくスタメンが入れ替わる事態となった。
混乱のなかで迎えた高地ラパスでのアウェーマッチ、アルゼンチンはなかなかチャンスを作ることができず、逆に31分にアルセのバックヘッドでボリビアに先制を許す。さらに後半に入り、52分にはモレノを完全にフリーにし、ふたつ目の失点を喫してしまった。
その後、必死に反撃を試みたものの、時折訪れる得点機をFWプラットらが活かすことができず、アルゼンチンは痛恨の敗北。順位を5位まで落とすこととなってしまった。
バウサ監督は「私はどんなことにも傷付いたりはしない。いかなる試合にも困難は付き物だ」と冷静さを装ったが、選手については「プレッシャーのなかで懸命に戦ったが、敗れた今は皆、とても落ち込んでいる。当然ことだ。それでも我々は、今後も戦い続けなければならない」と語った。
試合については、「前半にボールをキープできなかったことが大きい。後半は幾らか改善されたものの、前半で我々はもっと、ボールを回してチャンスを作らなければいけなかった」と反省した指揮官は、メッシの件についても言及している。
「メッシがプレーできないなんて、恥ですらある。今回の裁定については、全く理解できない。審判のレポートにも、この件は触れられていなかった。こんなに急に処分が下ったことに、我々は驚いている。サッカー協会は今、異議申し立ての準備をしている」
過去2試合で決勝点を挙げたエースを失ったまま、今後も戦い続けなければならないアルゼンチン。ようやく調子を取り戻した矢先に、思わぬかたちで再び窮地に立たされることとなってしまった。