W杯予選突破に黄信号のオランダ代表、ブリント監督を電撃解任!

カテゴリ:ワールド

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2017年03月27日

ワールドカップ予選でも説得力のあるサッカーを披露できず。

W杯予選で結果を残せず、解任を告げられたブリント。「すべてを捧げたが、このような形で終わるのは本当に残念だ」と、悔しさを滲ませた。(C)Getty Images

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 現地時間3月26日、オランダ・サッカー協会(KNVB)がダニー・ブリント代表監督の解任を発表した。

 2015年7月にフース・ヒディンクの契約解消を受けてアシスタントコーチから昇格したブリント監督だが、短期間でチームを立て直せず、EURO2016の出場権獲得に失敗。昨年9月にスタートしたワールドカップ予選でも説得力のあるサッカーを披露できず、4試合を消化してグループ2位に甘んじていた。

 そして迎えた3月25日のブルガリア戦で0-2の完敗。グループ4位に後退して予選突破に黄信号が灯り、堪らずKNVB首脳陣が決断を下したのである。

 28日のイタリアとの強化試合では、アシスタントコーチのフレッド・フリムに暫定的に指揮を執らせ、その後、後任を選ぶ運びだ。

 現地メディアによれば、後任候補にはロナルド・クーマンなどの名が挙がっている。とはいえクーマンは、エバートンと19年6月までの結んでいる。招聘に向けたハードルは低くない。

 もっとも、誰が新監督になろうとも、待っているのはタフな仕事だろう。今予選は各グループ1位の9か国が無条件で本大会への出場権が与えられ、2位の成績上位8か国がプレーオフに進むが、すでに首位のフランスとは勝点6差。2位スウェーデンにも3ポイント差をつけられている。

 なにより、数年前と比べてタレント力の低下が否めない。アリエン・ロッベンこそ世界水準のクオリティーを維持しているものの、ヴェスレイ・スナイデルに以前の輝きはなく、ロビン・ファン・ペルシは1年以上、代表から遠ざかっている。3本柱を中心にワールドカップ決勝進出を果たした2010年当時の力強さは、もはやない。

 彼らに続く人材が育っているわけでもなく、国際舞台でコンスタントに活躍しているのは、ケビン・ストロートマンやジョルジニオ・ヴァイナルダムなど、ごく少数に限られる。この両MFにしても、全盛時のスナイデルほどの存在感はない。

 EURO2016に続き、18年ワールドカップも予選で敗退――。オランダがそんな悲劇に見舞われても、もはや驚きは少ない。

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