プロだけでなくアマチュアにも広がる審判問題……。
選手たちが審判を取り囲んで抗議し、暴言を吐く姿は、プロのトップクラスでも目にする光景だ。アマチュアになれば、暴言どころか、レフェリーが暴力を振るわれるケースすらある。
「残念ながら、世界のほぼすべての国でそれを目にする」
1990年代~2000年代初頭に世界的レフェリーとして活躍し、今年1月からFIFAの審判委員会長を務めるピエルルイジ・コッリーナ氏は、レフェリーへの不当な振る舞いが世界レベルで広まっていることに危機感を露わにした。英国メディア『スカイ・スポーツ』が伝えている。
コッリーナ氏は現在のレフェリーを取り巻く状況について、「将来的に審判不足になるだろう。罵倒され、暴力を振るわれるリスクもあると分かっていて、それでもなろうなんて、どんな理由で若者が思うのか」と、警鐘を鳴らした。
とくに危惧されるのは、草の根レベルのアマチュアサッカーで笛を吹く審判たちの現状だ。コッリーナ氏は「とてもみすぼらしいピッチで、それでも楽しもうとする人たちの試合でレフェリーを務める無名の英雄たちは、多大なる敬意を払われるどころか罵倒されている。ときには物理的に攻撃されている。本当に脅威だ」と嘆いている。
各国のサッカー協会は、審判たちを支えようとキャンペーンを行っている。イングランド・サッカー協会による「リスペクト・キャンペーン」がそのひとつだ。コッリーナ氏はこの動きに対して、「UEFAとFIFAもこの活動を促進している。審判だけでなく、サッカーそのものに対してね。敬意がなければ、サッカーはフェアではなくなる」と歓迎している。
さらに、「簡単でないことは分かっている。だが、誰かが何かをしなければいけない。トップクラスのサッカーが草の根レベルに正しいメッセージを発信しなければいけない。間違えたメッセージは、時に非常にネガティブなものになり得る」と語り、今後も改善が必要であると訴えた。
「残念ながら、世界のほぼすべての国でそれを目にする」
1990年代~2000年代初頭に世界的レフェリーとして活躍し、今年1月からFIFAの審判委員会長を務めるピエルルイジ・コッリーナ氏は、レフェリーへの不当な振る舞いが世界レベルで広まっていることに危機感を露わにした。英国メディア『スカイ・スポーツ』が伝えている。
コッリーナ氏は現在のレフェリーを取り巻く状況について、「将来的に審判不足になるだろう。罵倒され、暴力を振るわれるリスクもあると分かっていて、それでもなろうなんて、どんな理由で若者が思うのか」と、警鐘を鳴らした。
とくに危惧されるのは、草の根レベルのアマチュアサッカーで笛を吹く審判たちの現状だ。コッリーナ氏は「とてもみすぼらしいピッチで、それでも楽しもうとする人たちの試合でレフェリーを務める無名の英雄たちは、多大なる敬意を払われるどころか罵倒されている。ときには物理的に攻撃されている。本当に脅威だ」と嘆いている。
各国のサッカー協会は、審判たちを支えようとキャンペーンを行っている。イングランド・サッカー協会による「リスペクト・キャンペーン」がそのひとつだ。コッリーナ氏はこの動きに対して、「UEFAとFIFAもこの活動を促進している。審判だけでなく、サッカーそのものに対してね。敬意がなければ、サッカーはフェアではなくなる」と歓迎している。
さらに、「簡単でないことは分かっている。だが、誰かが何かをしなければいけない。トップクラスのサッカーが草の根レベルに正しいメッセージを発信しなければいけない。間違えたメッセージは、時に非常にネガティブなものになり得る」と語り、今後も改善が必要であると訴えた。