【名古屋】今、注目したいストライカー。成長を続ける永井龍の大いなる可能性

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2017年03月22日

2015年に大きな転機が……。

今季から名古屋で活躍する永井。開幕戦では2ゴールを奪った。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 今季、クラブ初のJ2を戦う名古屋で注目したいストライカーがいる。永井龍、25歳。柿谷曜一朗、杉本健勇、山口蛍、丸岡満ら、多くのタレントを輩出してきたC大阪アカデミー出身の点取り屋だ。
 
 永井のプレーを初めて見たのは2014年9月13日、J1・23節のC大阪×柏の一戦であった。当時、C大阪はディエゴ・フォルラン、カカウというワールドクラスのFWを擁しながらJ2降格の危機に瀕していた。ランコ・ポポヴィッチ、マルコ・ペッツァイオリ政権は短命に終わり、この年、3人目の指揮官となった大熊裕司監督の下でユース時代からの盟友、杉本と2トップを組んだのが永井だった。
 
 件の柏戦では左からのグラウンダーのクロスを受けると、「気持ちで押し込んだ」と反転しながら右足を振り抜き、DFの足を弾きながら嬉しいプロ初ゴールを決めた。しかし、「ただ、がむしゃらにやるしかなかった」と振り返る当時は、結局、チームをJ2降格から救うことができなかった。
 
 翌年の2015年には3月から約4か月、J2・大分へレンタル移籍し、9試合で2ゴールの成績を残した。その後、夏にはC大阪へ復帰。しかし、ここで永井の選手人生を大きく変える出来事が起きた。8月の天皇杯・FC大阪戦で、左腎損傷という生死をさまよう怪我を負ったのだ(ちなみに永井は負傷した後もプレーを続け、1得点を奪った。だがチームは1-2で敗戦)。
 
「怪我が良い経験になったという人がいて、それまでは『本当にそうなのか』と、少し疑問に思っていたんです。でも、僕もこの怪我が本当に良いキッカケになりました」
 
 負傷の影響もあり、C大阪ではわずか1試合の出場に終わった2015年を経て、同年のオフに永井はJ2・長崎への移籍を決断する。それも「退路を断ちたかった」と、愛直のあるC大阪へ戻る道を消す、完全移籍での挑戦だった。
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