「ダブルタッチであそこまでうまく抜けるとは」。
ベルギー・リーグ、ヘントの久保裕也が、3月12日のメヘレン戦でスーパーゴールを決めた。
1対0のリードで迎えた前半45分、ハーフウェーラインを少し超えたところでナナ・アサーレのパスを受けた久保は、反時計回りにターンしながらマーカーを剥がすと、一気に加速して35メートルの距離をドリブルで進んだ。メヘレンのDF3人は、久保の侵入をこれ以上許すまいとバイタルエリアを固めた。久保からすれば“1対3”という圧倒的に不利な状況だ。
それでも久保は仕掛けた。決め手となったのが右足→左足のダブルタッチ。メヘレンのDF1人はタックルを空振りし、残る2人は棒立ちになった。鮮やかにメヘレンゴール正面を破った久保は、GKコリン・コーセマンスの動きを冷静に見ながら、右足インサイドでゴール右隅にシュートを確実に決めた。
このゴラッソにスタジアムは大興奮。味方GKロブレ・カリニッチもはるばる久保のところまで駆け寄って、チーム11人が固く喜びの輪を作った。会心のゴールを久保は「ダブルタッチであそこまでうまく抜けるとは思ってなかったですけど、前を向いた瞬間に仕掛けようと思いました」と振り返った。
ヘントは後半開始直後の46分にカルーがダメ押しゴールを決めて、3対0でメヘレンを破った。
プレーオフ制を採用するベルギー・リーグは、12日がレギュラーシーズンの最終日だった。優勝(=チャンピオンズ・リーグ出場権)とヨーロッパリーグ出場権を争う“プレーオフ1”に進出するのは、16チーム中上位6チームだ。29節を終えた時点でメヘレンは勝点48で5位と“プレーオフ1”圏内にいた。一方のヘントは勝点47の7位。このままだと消化試合のような雰囲気が漂う“プレーオフ2”に回ってしまう。
つまり、30節のメヘレン戦は、ヘントにとって「勝てばメヘレンを追い抜きプレーオフ1進出」という大一番だったのだ。そのことは久保も十分承知していた。
「とにかく勝点3が絶対に必要だったので、前に前に行くしかないという気持ちでしたね。今日はより仕掛けてやろうと思ってました」
3対0でメヘレンを下した結果、ヘントは4位まで順位を上げてプレーオフ1進出に成功。敗れたメヘレンは逆に順位を7位に落とし、気の毒にもプレーオフ2を戦うことになった。
1対0のリードで迎えた前半45分、ハーフウェーラインを少し超えたところでナナ・アサーレのパスを受けた久保は、反時計回りにターンしながらマーカーを剥がすと、一気に加速して35メートルの距離をドリブルで進んだ。メヘレンのDF3人は、久保の侵入をこれ以上許すまいとバイタルエリアを固めた。久保からすれば“1対3”という圧倒的に不利な状況だ。
それでも久保は仕掛けた。決め手となったのが右足→左足のダブルタッチ。メヘレンのDF1人はタックルを空振りし、残る2人は棒立ちになった。鮮やかにメヘレンゴール正面を破った久保は、GKコリン・コーセマンスの動きを冷静に見ながら、右足インサイドでゴール右隅にシュートを確実に決めた。
このゴラッソにスタジアムは大興奮。味方GKロブレ・カリニッチもはるばる久保のところまで駆け寄って、チーム11人が固く喜びの輪を作った。会心のゴールを久保は「ダブルタッチであそこまでうまく抜けるとは思ってなかったですけど、前を向いた瞬間に仕掛けようと思いました」と振り返った。
ヘントは後半開始直後の46分にカルーがダメ押しゴールを決めて、3対0でメヘレンを破った。
プレーオフ制を採用するベルギー・リーグは、12日がレギュラーシーズンの最終日だった。優勝(=チャンピオンズ・リーグ出場権)とヨーロッパリーグ出場権を争う“プレーオフ1”に進出するのは、16チーム中上位6チームだ。29節を終えた時点でメヘレンは勝点48で5位と“プレーオフ1”圏内にいた。一方のヘントは勝点47の7位。このままだと消化試合のような雰囲気が漂う“プレーオフ2”に回ってしまう。
つまり、30節のメヘレン戦は、ヘントにとって「勝てばメヘレンを追い抜きプレーオフ1進出」という大一番だったのだ。そのことは久保も十分承知していた。
「とにかく勝点3が絶対に必要だったので、前に前に行くしかないという気持ちでしたね。今日はより仕掛けてやろうと思ってました」
3対0でメヘレンを下した結果、ヘントは4位まで順位を上げてプレーオフ1進出に成功。敗れたメヘレンは逆に順位を7位に落とし、気の毒にもプレーオフ2を戦うことになった。