ピンチになった瞬間、「相手が簡単に蹴れる局面を作らせたくない」と思った。
[J1第1節]鹿島0-1FC東京/2月25日/カシマ
焦れるような展開で、どちらが勝っても不思議ではない試合だった。FC東京の勝因のひとつは、59分の被決定機を防いだ点だろう。
仮に、鹿島の土居からのスルーパスを受けたP・ジュニオールがエリア内、右45度という絶好の位置から放ったシュートが入っていれば、そのまま鹿島が逃げ切っていたかもしれない。
【鹿島 0-1 FC東京 PHOTO】オウンゴールで鹿島がまさかの黒星スタート!
その意味で、鹿島戦のマン・オブ・ザ・マッチは絶体絶命のピンチをビッグセーブで救ったGKの林だった。
P・ジュニオールにボールが渡った瞬間、林は「相手が簡単に蹴れる局面を作らせたくない」と思ったという。
「具体的に言うと、あの場面でどっちかのコースを空けてしまってはダメ。対角線のコースを空けてしまうと、そこに蹴られた場合、僕が止めてもこぼれ球を誰かに詰められてしまう。だから、そういうシチュエーションにはしたくなかった」
そこで林は対角線のコースに打たせないようにしつつ、ニアを空けているように見せた。その結果、「相手はパワーシュートを打ってきた」。
ただ、林は単純に駆け引きに勝ったとは考えていない。あのシーンでは「グラウンドが自分の味方になってくれた」という。
「少しボコボコで、その分、P・ジュニオールも神経質になっていたかもしれない。彼がコースを狙わず、パワーシュートにしたのはそういうところにも原因があったかもしれない」
いずれにしても、林は大きな仕事をした。キャプテンの森重も「あれを決められていれば真逆の結果になっていたと思う」とコメントしているように、会心のビッグセーブなしにFC東京の勝利はありえなかった。
焦れるような展開で、どちらが勝っても不思議ではない試合だった。FC東京の勝因のひとつは、59分の被決定機を防いだ点だろう。
仮に、鹿島の土居からのスルーパスを受けたP・ジュニオールがエリア内、右45度という絶好の位置から放ったシュートが入っていれば、そのまま鹿島が逃げ切っていたかもしれない。
【鹿島 0-1 FC東京 PHOTO】オウンゴールで鹿島がまさかの黒星スタート!
その意味で、鹿島戦のマン・オブ・ザ・マッチは絶体絶命のピンチをビッグセーブで救ったGKの林だった。
P・ジュニオールにボールが渡った瞬間、林は「相手が簡単に蹴れる局面を作らせたくない」と思ったという。
「具体的に言うと、あの場面でどっちかのコースを空けてしまってはダメ。対角線のコースを空けてしまうと、そこに蹴られた場合、僕が止めてもこぼれ球を誰かに詰められてしまう。だから、そういうシチュエーションにはしたくなかった」
そこで林は対角線のコースに打たせないようにしつつ、ニアを空けているように見せた。その結果、「相手はパワーシュートを打ってきた」。
ただ、林は単純に駆け引きに勝ったとは考えていない。あのシーンでは「グラウンドが自分の味方になってくれた」という。
「少しボコボコで、その分、P・ジュニオールも神経質になっていたかもしれない。彼がコースを狙わず、パワーシュートにしたのはそういうところにも原因があったかもしれない」
いずれにしても、林は大きな仕事をした。キャプテンの森重も「あれを決められていれば真逆の結果になっていたと思う」とコメントしているように、会心のビッグセーブなしにFC東京の勝利はありえなかった。