レスターが現地時間２月23日に指揮官のクラウディオ・ラニエリを解任したことは、世界に大きな衝撃を与えた。
 
　プレミアリーグ制覇という偉業達成の功労者の電撃解任の知らせには、驚きとともにレスターを非難する声も上がった。
 
　OBのガリー・リネカーはツイッター上で、「不可解で、許しがたく、悲しい」とコメント。さらにラニエリ元監督の母国イタリアでも、ローマのルチアーノ・スパレッティ監督が、「大変残念。このスポーツには感謝がない。彼の功績は非常に大きいのに、これが“感謝”か!?」と嘆いた。
 
　世界中を驚かせた“奇跡の戴冠”からわずか９か月での立役者の切り捨てに、レスターを批判する声は少なくないが、英国大衆紙『メトロ』は、レスターの選手、それも岡崎慎司がSNS上でラニエリ解任の知らせに「いいね」をしたと報道した。
 
　同メディアが掲載したレスターのインスタグラム公式アカウントの画像では、確かに監督解任を発表する投稿に岡崎のアカウントと見られる「shinji_okazaki20」が「いいね」を押している。
 
　メトロ紙は、「今シーズンのレスターは不協和音の噂が強まっていたが、それは事実だったようだ。岡崎は昨シーズンまで主力だったが、今シーズンは出場機会が少なかったことでフラストレーションを感じていたのかもしれない」と、「いいね」をした岡崎が指揮官に不満を抱いていたとの見解を伝えた。
 
　確かに、今シーズンの岡崎はここまでプレミアリーグで先発出場12試合にとどまっており、さらに不慣れなトップ下での出場も強いられるなど、昨シーズンのような大きな信頼を得られていなかった。
 
　しかし、「いいね」をしたのが岡崎本人だという見方は疑わしい。なぜならば、インスタグラムの「shinji_okazaki20」は公式認証されていないアカウントなのだ。
 
　このアカウントはツイッターやフェイスブックとは異なり、岡崎の公式HPにも掲載されていない。つまりオフィシャルでないアカウントの「いいね」を、メトロ紙が勘違いして報じた可能性が高い。

　真相のほどは定かではないが、仮に偽アカウントだとしたら岡崎にとってはさぞ迷惑な話である。