「自分の“個”をもう少し出していきながら、チームとして仕上げていきたい」
千葉県市原市で2次キャンプ中の山形は2月12日、同じJ2の湘南とトレーニングマッチを行ない、3-2と勝利を収めた。1点目の起点となるなど攻撃をコントロールし、守っては鋭いスライディングで何度もカウンターを阻止した本田拓也は、次のようにゲームを振り返る。
「良い時はあいだあいだで選手が(ボールを)受けて捌いてというのが多かった。相手が中に絞ってきた時にサイドの(高木)利弥と(鈴木)雄斗を使う良い攻撃ができて、得点につながったかなと。ワイドに出したら1対1の局面が多いので、そこで時間を作れるイメージはありますね」
もっとも山形は1本目こそ2-0と主導権を握ったが、湘南のプレッシャーが激しくなった2本目は押し込まれる時間帯が増え、36分にはセットプレーの流れから失点を喫した。本田も、相手のプレスを受けたなかでいかにチームとして機能できるかが重要だと話す。
「相手が前から来た時に、いかにチームとしてミスをフォーローしたり、守って行けるか。90分間で失点しないのが一番だし、失点しなければ負けない。木山監督からもそう言われています。前回の練習試合(東京23FC戦)で戻りが遅くて失点したんですけど、ミーティングで『こういう失点は見たくない』という話があったので、戻りのスピードに関してはもう少し上げて行かないといけないと思います」
木山新監督に代わり、ビルドアップを重視して敵陣での攻撃回数を増やす試みがなされている。そのうえで、長短を織り交ぜたパスでゲームメイクできる本田の存在は、“木山サッカー”の成否を左右すると言っても過言ではない。本田自身、新天地として選んだ山形でのチャレンジにやりがいを感じているようだ。
「(モンテディオ山形は)面白いですよ。みんな走れるし、頑張れる。それに伴って、木山監督のサッカーも面白い。そのなかで僕は、しっかり潰せるところは潰して、長いボールを展開できれば一番いい。コンディションもまだまだ上がってくると思うので、開幕に向けて自分の“個”をもう少し出していきながら、チームとして仕上げていきたいです」
新加入ながらキャプテンに就任した頼れる男はそう力強い言葉を残して会場を後にした。“木山サッカー”がどのようなケミストリーを見せ、旋風を巻き起こすのか見ものだ。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
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