先日、バルセロナのアンバサダー(親善大使)に就任することが発表されたロナウジーニョ。2008年夏に退団して以来の古巣帰還として、大きな話題となった。
ロナウジーニョは2003年にパリ・サンジェルマンからバルサに加入。万人を魅了する高度なテクニックを駆使して、リーガ・エスパニョーラ、チャンピオンズ・リーグなどのタイトルをチームにもたらし、自身は2005年にバロンドールを受賞した。
しかし、徐々に素行の悪さ(練習をさぼったり、毎晩パーティー明け暮れた、等)が目立つようになり、2008年に“ペップ”グアルディオラが新監督に就任すると、新たなチーム作りを目指す指揮官によって、ロナウジーニョは構想外となり、ミランへ移籍することになった――。
というのが、これまで信じられてきた退団の経緯だが、このたびロナウジーニョは『Mundo Deportivo』の取材に対し、これが真実でないと明かしている。
彼によると、ペップはロナウジーニョの残留を望んでいたという。
「ペップが監督に就任した時、僕は直接、彼と話をし、そこで『チームに残ってほしい』と頼まれたんだ。『君のことを信頼している』とも言われたよ」
それに対し、ロナウジーニョは首を縦に振ることはなかった。
「僕は彼の申し出を、とてもありがたいと思ったけど、僕のバルサでのサイクルはもう終わったと思っていたから、退団することを選択したんだ」
退団後、バルサとロナウジーニョの関係は良くないと見られていたが、これも本人は否定している。
「良い関係を保ったままバルサを去ったんだ。それはペップについても同様だよ。彼の弟のペレ(代理人業に携わっている)とも、常に良い関係を保っているしね」