テネリフェ移籍を予想外と報じたのは日本だけ。
鹿島アントラーズのMF柴崎岳のスペイン移籍は、1部のラス・パルマス行きが破談となった矢先、2部のテネリフェとの契約がまとまるという結末を迎えた。正式リリースされたのは、ヨーロッパの移籍期限最終日である1月31日だった。
ただし、この結果を「予想外」と報じたのは日本のメディアだけだ。日本では柴崎がスペイン入りしたと見られる1月28日以降、ラス・パルマス行きがほぼ確実と報じられていた一方、テネリフェの名前は契約がまとまった1月31日まで全く出ていなかった。
一方、スペインでは「日本のメディアがこう言っている」という類の情報が出ていただけで、柴崎に関する現地発の情報はほとんど皆無。ゆえにラス・パルマス移籍が破談となった際も、地元メディアが「柴崎は試験に落ちた」と短く伝えたくらいで、それをサプライズと捉える向きはなかった。
一連の移籍報道には、早くから日本とスペインの間に大きなズレ、つまりは“温度差”が生じていた。年末のクラブワールドカップ決勝で柴崎がレアル・マドリー相手に2ゴールを挙げて以降、スペインでもたしかに名前が取り上げられるようになったが、日本のように過熱していたわけでは決してなかったのだ。
そもそもラス・パルマスが今冬の補強ポイントとしていたのは、第一にストライカー、続いてドリブルで局面を打開できるサイドアタッカー。柴崎のようなパスを最大の持ち味とする司令塔タイプの選手ではない。
実際、現地メディアが連日追っていたのは、地元出身のヘセ・ロドリゲス(パリSG/スペイン国籍)やジョナタン・カレリ(ウェストハム/アルゼンチ代表)というストライカー、アレン・ハリロビッチ(ハンブルク/クロアチア代表)やエルナン・トレド(フィオレンティーナ/アルゼンチン国籍)などサイドアタッカーの動向だ。実際、ラス・パルマスそのうちヘセとハリロビッチの獲得に成功している。
ラス・パルマスは今冬にセルヒオ・アラウホをAEKアテネに放出し、3枠すべてが埋まっていたEU圏外枠をひとつ空けた。これも日本では柴崎を受け入れるためだと報じられたが、優先順位の高かったカレリとトレドの加入を見越した動きだったと見るのが妥当だ。2人の獲得には失敗してEU圏外枠がひとつ空いたにもかかわらず、柴崎は契約してもらえなかったのだから。
ただし、この結果を「予想外」と報じたのは日本のメディアだけだ。日本では柴崎がスペイン入りしたと見られる1月28日以降、ラス・パルマス行きがほぼ確実と報じられていた一方、テネリフェの名前は契約がまとまった1月31日まで全く出ていなかった。
一方、スペインでは「日本のメディアがこう言っている」という類の情報が出ていただけで、柴崎に関する現地発の情報はほとんど皆無。ゆえにラス・パルマス移籍が破談となった際も、地元メディアが「柴崎は試験に落ちた」と短く伝えたくらいで、それをサプライズと捉える向きはなかった。
一連の移籍報道には、早くから日本とスペインの間に大きなズレ、つまりは“温度差”が生じていた。年末のクラブワールドカップ決勝で柴崎がレアル・マドリー相手に2ゴールを挙げて以降、スペインでもたしかに名前が取り上げられるようになったが、日本のように過熱していたわけでは決してなかったのだ。
そもそもラス・パルマスが今冬の補強ポイントとしていたのは、第一にストライカー、続いてドリブルで局面を打開できるサイドアタッカー。柴崎のようなパスを最大の持ち味とする司令塔タイプの選手ではない。
実際、現地メディアが連日追っていたのは、地元出身のヘセ・ロドリゲス(パリSG/スペイン国籍)やジョナタン・カレリ(ウェストハム/アルゼンチ代表)というストライカー、アレン・ハリロビッチ(ハンブルク/クロアチア代表)やエルナン・トレド(フィオレンティーナ/アルゼンチン国籍)などサイドアタッカーの動向だ。実際、ラス・パルマスそのうちヘセとハリロビッチの獲得に成功している。
ラス・パルマスは今冬にセルヒオ・アラウホをAEKアテネに放出し、3枠すべてが埋まっていたEU圏外枠をひとつ空けた。これも日本では柴崎を受け入れるためだと報じられたが、優先順位の高かったカレリとトレドの加入を見越した動きだったと見るのが妥当だ。2人の獲得には失敗してEU圏外枠がひとつ空いたにもかかわらず、柴崎は契約してもらえなかったのだから。