【大宮|新体制】去った主軸の幻影は追わない。新陣容の最適解を探り昨季超え果たせるか

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2017年01月15日

家長、泉澤の抜けた穴は当然大きいが…。

 大宮アルディージャの新体制発表会見が1月14日、クラブハウス“オレンジキューブ”にて行なわれた。渋谷洋樹監督、松本大樹強化本部長、森正志代表取締役社長、そして新加入の6選手が出席し、2017シーズンの幕開けを迎えた。
 
 今オフには家長昭博(→川崎)、泉澤仁(→G大阪)という2名の中心選手が抜け、クラブ力の問われる移籍市場となったが、大前元紀、長谷川アーリアジャスールといった実力派を獲得。松本強化本部長は「クラブとしては痛手だったというところはあります」と認めながらも、今季の陣容について「いろいろなバリエーションができるんじゃないかと思います」と手応えも口にした。
 
 現場を預かる渋谷洋樹監督は「彼ら(新加入選手)の持っているものは高いレベルにあると思うので、彼らがスムーズにプレーできることを意識して、立ち位置、ポジションを意識していきたいと思います」とイメージを膨らませる。攻撃に持ち味のある選手が多く加入しただけに、どのように“料理”するのかに注目が集まる。
 
 家長と泉澤が抜けた影響は当然、大きい。ただ、渋谷監督が「彼らふたりに代わる選手がいるのかと言えば、それはいないと思いますし、いないのが普通だと思います」と語ったのは戦力ダウンを受け入れるからではなく、チームを去った選手の“幻”を追わず、現在の陣容での最適解を探ることにフォーカスしているからだ。
 
 なかでも期待が大きいのは、やはり清水から加入した大前。特に昨季は不足しがちだった得点力という部分の向上のため、実績十分のストライカーの存在は間違いなくプラスになる。背番号10もクラブの期待の表われだ。
 
 長く過ごした清水を離れる決断を下した新エース候補は、その思いを次のように語る。
 
「エスパルスで最高の時間を過ごしてきましたし、エスパルスは特別なところでした。でも、それを1回なくした時、自分がどれだけのサッカー選手かというのは、なくしてみないと分からないこと。1回なくしてみて、大宮でどれだけ自分がやれるかというのは、個人的に今すごく楽しみですね」
 
 クラブが掲げる今季の目標は、地に足の着いた「勝点50」という数字。しかし大前をはじめとした実力者揃いの新加入選手たちが持ち味を発揮できる状況が整えば、クラブ史上最高勝点となる勝点56を獲得した昨季のチームを越えることも、不可能ではないだろう。
 
大宮の新体制は以下の通り。

GK 1 加藤順大
   21 塩田仁史
   32 加藤有輝
   50 松井謙弥
DF 2 菊地光将
    3 河本裕之
    4 山越康平
    5 沼田圭悟
    6 河面旺成★
   13 渡部大輔
   19 奥井 諒
   20 大屋 翼
   22 和田拓也
   25 高山和真
MF 7 江坂 任
   15 大山啓輔
   16 マテウス
   17 横谷 繁
   23 金澤 慎
   27 黒川淳史
   28 長谷川アーリアジャスール★
   38 山田 陸★
   40 茨田陽生★
   44 瀬川祐輔★
   47 岩上祐三
FW 8 ドラガン・ムルジャ
    9 ネイツ・ペチュニク
   10 大前元紀★
   11 播戸竜二
   14 清水慎太郎
   30 藤沼拓夢
 
取材・文:片村光博(フリーライター)
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