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リトル香川と称されたクオリティは健在。インカレ得点王&MVPの筑波大ストライカーが見据える「次なる目標」

カテゴリ:大学

竹中玲央奈

2016年12月20日

1年時に筑波大史上初の関東2部降格を味わう憂き目に。

インカレ決勝ではハットトリックの大暴れを見せた中野。今大会の得点王とMVPを獲得した。写真:竹中玲央奈

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 全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)の決勝戦で日体大を相手に8得点を挙げた筑波大は13年ぶりの王座に輝き、最高の形でシーズンを終えた。そして、優勝に辿りくまでの過程も素晴らしかった。今大会の成績は4試合で18得点・1失点。抜群の耐久力と圧倒的な攻撃力を見せつけた訳だが、その要因を小井土監督に聞いたところ、悩みながらもこう答えてくれた。
 
「中野誠也くんのおかげなのではないかなと。最後は人なので」
 
 今大会で8得点を挙げて、見事に得点王とともに最優秀選手に輝いたのが3年生FWの中野誠也である。磐田U-18から筑波大に進学し、1年時から主力として活躍。大学生活は大きな期待を寄せられた中でのスタートだったが、今大会で自身の価値を一気に引き上げた。しかし、ここまでの道のりは決して順調と言えるものではなかった。
 
 1年時に筑波大蹴球部史上初となる屈辱的な関東大学リーグ2部降格を味わったのである。
「1年生の時、自分たちは大学サッカーの難しさを経験した。勝てない時期も続いたし、どうやったら勝てるのかと、本当に試行錯誤した。そんな中で落ちてしまって……」
 
 中心選手として、期待を背負いながらも伝統に泥を塗ってしまったことに大きな責任感を覚えた。しかし、2部で過ごした昨年は日体大に圧倒的な差をつけられながらも2位に滑り込み、1年での1部復帰を果たした。
 
 そして迎えた今年。全日本大学選抜にもコンスタントに名を連ねて筑波大のエースとして君臨し、関東大学リーグ戦では13得点を記録。ただ、1ゴールの差で得点王を獲れなかったことが大きな悔しさとして本人の中に残った。
「(リーグ戦で)得点王を獲れたと思うし、インカレで証明するというのは自分の中で強く思っていた」
 そして、その思いを見事に結実させる。
 
 準決勝終了時点で関西学院大の出岡大輝と5得点で並んでいたが、決勝の舞台で持ち前の得点感覚を発揮して3得点。見事な数字を残して大会得点王の座を射止めたのだ。
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