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“ドイツ一の嫌われ者”から、ライバルも一目置く強豪へ――昇格1年目でのリーガ制覇も期待される首位ライプツィヒ

カテゴリ:ワールド

中野吉之伴

2016年12月03日

昨シーズンのライバルを敵地で一蹴した新興チームの躍進ぶり。

2部リーグの首位を争って敗れた相手の敵地で、現在の力関係をまざまざと見せ付けたライプツィヒ。その力は、一時的な勢いに寄るものではない。写真は2ゴールのヴェルナー。 (C) Getty Images

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「認めたくはない。でも、もう認めるしかないじゃないか」
 
 スタジアムを訪れた多くの人が、そんな思いを抱いていたのではないだろうか。
 
 僕は、フライブルクがホームに首位ライプツィヒを迎えた試合を取材していた。
 
 本来、自分たちが応援するチームが苦境に立たされた時、ファンは大声で選手を鼓舞するものだ。気持ちが入り過ぎて、時に罵声や怒号が飛び交うこともある。
 
 そう簡単に、「負けても仕方ない」だなんて認められるはずがない。相手がバイエルンやドルトムントだったら、まだ納得はできる。だが相手は、同じ昇格チームのなのだ。
 
 わずか半年前まで、両チームは2部リーグで激しく優勝を争っていた。
 
 その時、抜け出したのはフライブルク。直接対決も1勝1分けで制し、最終的に勝点5差をつけて優勝を果たした。あれからまだ、たったの6か月しかたっていない。
 
 だが、いつの間にか両者のパワーバランスは変わっていた。それも圧倒的に、だ。1-4というスコア以上に、全てにおいて相手に上回られるという完敗劇に、ブーイングができないほどの力の差を、ファンも感じていた。
 
 フライブルク監督のクリスティアン・シュトライヒは、「ライプツィヒが取り組んでいることは素晴らしい」と素直に褒め称えている。
 
 試合の終盤、僕の後ろの席では、フライブルクの地元記者が「ライプツィヒは歩みを止めることなく成長し続けている」と、あまりに落ち着いた声で話していたのが印象的だった。
 
 大型スポンサーの「レッドブル」をバックに、お金だけでチームを強くしようするクラブ――。
 
 ライプツィヒには、常にそうしたネガティブなイメージが付きまとい、国内外で金満クラブと揶揄されている。
 
 だが、イングランドほどではないにしても、大型補強を敢行するクラブはブンデスリーガにも存在するし、質が高いとされる選手を補強するだけで、すんなりと上位に進出できるほど事は単純でないということは、誰もが知っている事実である。
 
 ましてライプツィヒが獲得した選手は、既存のスター選手ではないことを忘れてはならない。
 
 例えば1000万ユーロで補強したティモ・ヴェルナーは、シュツットガルト時代に決定機でことごとくシュートを外すことから、「チャンスキラー」と酷評されたこともあった。
 
 そんなヴェルナーが次期ドイツ代表候補と絶賛されるほどのパフォーマンスを披露しているのは、ライプツィヒに確固たるフィロソフィーがあり、それにマッチする選手として獲得されたからだ。
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