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【日本代表】ハリルに推奨したい"逃げ切り"の選択肢。本田がこだわるポゼッションは守備でも活かせる

カテゴリ:日本代表

飯尾篤史

2016年11月28日

2-0までは理想的な展開だった。だからこそ、終了間際の失点が…。

「相手がウザいと思うぐらい、こっちが回さないといけない」。10月のイラク戦後、本田はそう語った。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 アジア最終予選も前半戦が終わり、ハリルホジッチ監督の目指すスタイルの輪郭がくっきりと見えてきた。
 
 対戦相手や試合の性質によって、戦い方を変える――。
 
 それが鮮やかに浮かび上がったのが、勝点1を死守しようとした10月のオーストラリア戦と、勝点3をもぎ取りにいった11月のサウジアラビア戦だった。
 
 もっとも、変えているのは、対戦相手や試合の性質によってだけではない。90分の中でも戦況に応じて、時間帯によって、戦い方を変えている。
 
「前半は『前から行こう』ということで、高い位置で取って縦を狙う速いサッカーができたと思うし、後半は相手にボールを持たせて、我慢強くスライドしながら相手のミスを誘ってカウンター、というのがうまくやれていた」
 
 サウジアラビア戦のあと、そう明かしたのは、GKの西川周作だ。前半はハイプレスを敢行し、ショートカウンターを狙ったが、リードして迎えた後半はプレスのスタート地点を少し下げ、待ち構えるようにして守った。
 
 後半に入って原口元気がドリブルで長い距離を運ぶ“ロングカウンター”が増えたのは、それを裏付けるデータだろう。
 
 その後半、守備での奮闘が光ったのが、香川真司だ。
 
 長谷部誠や山口蛍が相手のボランチに食いつき過ぎると、守備ブロックに綻びが生じてしまう。そこで香川が相手のセンターバックとボランチの両方をうまく監視した。攻撃の流れで本田圭佑が真ん中に残ったとき、すぐさま右サイドに移ってスペースを埋めていたのも香川だった。
 
 80分には、本田とのコンビネーションで左サイドを突破した長友佑都がクロスを流し込み、香川のワンクッションから原口が落ち着いて決めて2−0。ここまでは理想的な展開だった。だからこそ、もったいないのが終了間際の失点だ。
 
 90分、山口がアルアビドに振り切られ、前線に残っていたセンターバックのオスマンに縦パスを入れられてしまう。この時、身長184センチのオスマンを長友がマークするというミスマッチが起き、アルシャムラニのシュートへと繋げられ、最後は再びオスマンに蹴り込まれてしまった。
 
 誰が、誰を見張るのか――。その役割を明確にするなら、吉田麻也をオスマンのマークに付けて、所属するフランクフルトではリベロも務める長谷部をディフェンスラインに下げてしまう手もあった。
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