11月13日、日本代表はロシア・ワールドカップのアジア最終予選・第５戦のサウジアラビア戦に向け、埼玉スタジアムで練習を行なった。
 
　守備の要である吉田は、グループ１位のサウジアラビア撃破へ意気込みを語った。
 
「相手は首位チームなので、ホームでしっかり叩かなくちゃいけない。最終予選にはキーになる試合がいくつかあるけど、サウジアラビア戦はそれになる。ここまでホームで満足のいく試合ができていないだけに、不甲斐ないパフォーマンスをこれ以上するわけにはいかない」
 
　ホームでの２試合はUAEにまさかの黒星を喫し、イラクには薄氷を踏むような勝利だった。だからこそ、サウジアラビア戦では納得のいく勝利を求めたいと吉田は話す。そして相手の印象については次のように説明した。
 
「相手はオランダ人監督なのでボールを保持しようとする姿勢は見られるけど、クオリティはそこまで高いとは思えない。つなごうとするけど、結局はロングボールが多い。しっかり戦えれば、実力的には僕らのほうが上。ただ、無駄なセットプレーを与えないためにも、安易なファウルはしたくない。90分を通じて細かいことに気をつけたい」
 
　日本はここまでの４試合でセットプレーから２失点（PKでも２失点）しており、修正が必要になっている。吉田もすでにイエローカードを受けているため、警告に気を使いながらのプレーが求められる。
 
「自陣の深いところや、戻りながらのファウルはカードになりやすいので、理想は奪われてすぐにプレスをかけて前の選手が止めてくれること。ボールの失い方と攻めている時のオーガナイズに気を配りたい。高い位置で相手をファウルで止めるのは問題ない。逆に最初のプレスがはまらずに自陣に攻め込まれてファウルをしてしまうと危険になる」
 
　現在グループ３位の日本はサウジアラビア戦でどんなパフォーマンスを見せるのか。吉田を軸としたディフェンス陣の奮闘には注目だ。

取材・文：本田健介（サッカーダイジェスト編集部）