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【新潟】J1残留も田村社長がテコ入れを示唆。「勝負強さが足りない。そこを改善できる選手・監督を」

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年11月05日

「新潟らしいアグレッシブさが少しずつ消えていき、結果もついてこなかった」

なんとかJ1残留を果たした最終節後、スタンドには強烈なメッセージが込められた横断幕が並んだ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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「決断できない組織は腐る」
「田村体制もう無理」
「今年は黙ってられない」
「8年連続目標未達成の責任は現場だけ?」
「ビッグスワンの空席が『タイトルを獲る』夢も見れなくなったクラブに対する評価じゃないのか?」

 ホーム最終戦セレモニーの際、新潟サポーターたちがゴール裏に掲げた横断幕のメッセージである。

【新潟 0-1 広島 PHOTO】ホーム最終戦を飾れずも13年連続のJ1残留を決める

 新潟は広島に0-1で敗れたものの、得失点差で辛くもJ2降格を逃れた。しかし、名古屋の敗戦と、J1残留を果たしたアナウンスが流れた時こそ歓声に沸いたものの、試合終了後、そしてセレモニーで挨拶に立った田村貢社長にはサポーターから大きなブーイングが浴びせられた。
 
 今季、新潟は吉田達磨新監督を迎え、柳下体制時代に培ったハイプレスからのショートカウンターを引き継ぎつつ、パスをつなぐサッカーを追求してきた。

 しかし、第1ステージは4勝6分7敗で13位。巻き返しを図った第2ステージも開幕4連敗でスタートするなど調子は上がらず、2度目の4連敗を喫した13節の鹿島戦後、吉田監督を解任。残り4試合の段階で、片渕浩一郎コーチを監督に昇格させた。
 
 新チームは初陣で磐田を2-1で下し、残留に希望をつないだが、最後は3連敗で終戦。田村社長は、J1昇格以降クラブ史上ワーストの勝点30と、シーズンを通して苦しい状況を脱せなかった理由をこう説明する。
 
「(吉田監督の下)新潟の戦い方を継承しつつ、ボールをつないでいくスタイルを信じて今季をスタートしました。ただシーズンが進むにつれて、新潟の特長である前に行く推進力や、アグレッシブさが少しずつ消えていってしまい、結果もついてこなかったのかな、と」
 
 J1残留を果たし、来季をJ1で戦う権利を手にした。しかし、鈴木武蔵や松原健らが口にしたように、それはあくまで「最低限の結果」である。

 すでに最終戦翌日には、レオとラファエルの“ダブル・シルバ”、大野和成や松原らに移籍の噂が浮上。新潟は予算規模が小さく、大型補強が難しいクラブだ。現有戦力を維持しながら、チーム力を高めなければ、残留争いの“呪縛”からは逃れられないだろう。

出場停止で最終戦をスタンドから見守ったレオ・シルバ。移籍の可能性が取り沙汰されているが……。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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